◆嫌な人を脳から追いやる思考法とは?
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】あなたの隣の「嫌な人」を脳から消去する技術Photo: Adobe Stock

嫌な人を脳から消去する技術

今日は「嫌な人を脳から消去する技術」についてお話ししたいと思います。

人間関係で「他人のことが許せない」「嫌い」と感じることはありませんか? その根本的な原因は、実は相手への「期待」にあります。人は無意識のうちに他人に期待を抱き、それが人間関係をギクシャクさせるきっかけになってしまうのです。

まずは脳の「奥のフォルダへ移動」する

「消去する」とは言っても、嫌な人の記憶を即座に完全デリートすることは現実的には不可能です。しかし、パソコンのデスクトップの目立つ場所にあるファイルを、「害のないもの」としてドキュメントの奥深くのフォルダにしまってしまうことはできます。

目につかなくなれば、少しずつ忘れていくことができます。これが、今回お伝えしたい技術のベースです。

「許せない」の正体は「期待」と「執着」

人が誰かを「許せない」と思う時、そこには必ず「本当はこうしてほしい」という期待(=執着)が存在します。自分の理想通りにならないからこそ、落ち込んだり、イライラしたり、怒りを抱え続けたりするのです。

例えば、通りすがりの見知らぬ人に対して「許せない!」と怒りを覚えることは滅多にありませんよね。それは、その人に何の期待もしていないからです。逆に言えば、許せない相手というのは、友人、パートナー、親や子どもなど、あなたが本来は期待を持っている身近な存在であることがほとんどです。

深層心理では「好きだからこそ、こうあってほしい」と願っているケースも多いです。

期待を減らすための具体的なステップ

では、どうすればイライラを手放せるのでしょうか。結論から言えば、「期待や執着を減らすこと」です。