自分の期待を書き出す
まずは「自分はこの人に何を期待しているのか」を考え、紙に書き出してみてください。
「他人はコントロールできない」と気づく
書き出してみると「自分が勝手に期待を抱いていた」ということに気がつくはずです。相手にとってあなたは「他人」であり、あなたの期待など知る由もありません。他人の行動はコントロールできないと自覚することが第一歩です。
「この人はこういう人だ」と客観視する
「本当はこうしてほしかったのに」と気づけたら、「でも、この人はこういうことをする人なんだよね」と、相手のありのままを客観的に受け止めてみましょう。
期待を手放すと関係性はむしろ良くなる
私自身の経験をお話しします。以前、一緒にクリニックをやっていたパートナーが亡くなり、一人で奮闘していた時期がありました。孤独で辛く、母親に相談したのですが、求めていたような温かいアドバイスや承認は得られず、逆にダメ出しをされて大喧嘩になりました。
これも、私が勝手に「親なら状況を理解して優しい言葉をかけてくれるはず」と期待していたからです。母親は元々思ったことをポンポン言うタイプの人です。「この人に相談しても、こういう答えが返ってくるだけだ」と期待を手放し、相談するのをやめたことで、逆に母親との関係性は悪くならずに済みました。
期待を下げることは「寂しいこと」ではない
「子どもや身近な人への期待を下げるなんて、なんだか寂しい」と感じる方もいるかもしれません。しかし、期待値を下げることは、相手の価値を下げることとは全く違います。
高すぎる自分の理想を押し付けるのをやめ、「相手のありのままの姿」を認めること。それこそが、お互いを尊重し合える関係への第一歩です。期待を手放し、少し距離感を保つことで、かえって本当の「絆」が育っていくと私は思っています。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






