コロナ禍が落ち着いても
ドイツの労働時間は短いまま

 だがその後の日独間の労働時間の傾向には違いが見られる。ドイツでは2021年にはコロナ禍の影響が前年に比べると弱まり、労働時間が1348時間となり前年よりも2.4%または32時間増えた。しかし2022年には1347時間、2023年には1343時間と徐々に減る傾向を見せている。

 日本でも2021年の労働時間(1607時間)は前年比で0.6%または10時間長くなった。しかし日本の労働時間はドイツと対照的に、2022年には1607時間で横ばい、2023年には1611時間と増加した。

 コロナ禍の影響が収まって日本では徐々に労働時間が増えているのに対し、ドイツでは労働時間が少しずつ短くなっている。

図表2-4 コロナ禍後、日本では労働時間が微増。ドイツでは減少傾向同書より転載 拡大画像表示

EU諸国の平均的な働き方は
朝8時出社・16時退勤

 ちなみにドイツの労働時間が2022年の日本とほぼ同じ水準だったのは、1988年(1619時間)である。つまり日本の労働時間は、ドイツで言えば36年前の状態にある。

 我々は労働時間の短縮という意味では、ドイツに比べて36年遅れている。

 ドイツ連邦統計局によると、2022年にドイツ人が1週間に働いた平均労働時間は34.7時間で、欧州ではオランダ、デンマーク、ノルウェーに次いで4番目に短かかった。

 EUの平均労働時間37時間よりも、6.2%短い。

図表2-3 ドイツの週労働時間は、EU平均よりも短い同書より転載 拡大画像表示