「昭和の熱血サラリーマン」より「イマドキ会社員」の方がよっぽど疲れてる納得の理由同書より

働き方改革が進んだ令和の時代、昭和の熱血サラリーマンほど働いていないはずなのに、なぜか疲れてしまう……。それは、「歳をとって体力が落ちた」「今の若い人は根性が足りない」のではなく、しっかり理由があるのだ。休養学の専門家が、デジタル時代を生きるビジネスパーソンの休み方のコツを解説する。※本稿は、片野秀樹『寝てもとれない疲れが消える マンガでわかる休養学 最高のパフォーマンスを生む休み方』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

彼らも実は24時間も
戦っていなかった!?

 俳優の時任三郎さんが熱血サラリーマンに扮した、栄養ドリンクのCMが流れたのが1989年、昭和64年、平成元年のことです。そのCM曲は軍歌のような勇壮なメロディーと世界観で、戦うサラリーマンを謳い上げる歌詞が受けて60万枚のセールスを記録したとされています。

 このCMから生まれたのが「24時間戦えますか」という有名なフレーズでした。これからの時代のサラリーマンは24時働き続けなければならない。そんなモーレツな時代がやってきたのだというアピール、というか、アジテーションがなされたのです。

 しかし、今から振り返ってみると、熱血サラリーマンとされた当時のビジネスパーソンたちは、実は24時間働いてはいませんでした。

「昭和の熱血サラリーマン」より「イマドキ会社員」の方がよっぽど疲れてる納得の理由同書より転載
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