あとは、この上に数枚の肉を置いて焼いてあげるだけ。まるで肉が空中を浮遊しているような、不思議な光景が目の前に広がります。

厚切りタンや厚切り赤身肉の
肉汁を閉じ込める裏技

「なんじゃこれ。こんな方法、まったく火が通らないでしょ」と思われたかもしれません。しかし、心配は無用です。

 実践してみたらおわかりになるかと思いますが、炭火は火力が強いため、しっかりと肉に火が通ります。

 しかも、この「網ON網焼き」で6cmの高さを出すことで、通常であればあっという間に焼けてしまう肉が、じっくりと焼き上がっていきます。

 肉は、中心温度が65度に達するまでの時間が短いほど「ストレス」を感じ、肉汁が失われやすくなると言われています。そのため、この「網ON網焼き」であれば、肉をストレスフリーな状態でゆっくり焼くことができるわけです。これにより、肉汁が豊富に残り、噛んだ瞬間の「肉汁爆発力」が格段にアップします。

 特にこの技を試してほしいのが、「厚切りタン」や「厚切り赤身肉」です。

 タンは焼肉のファーストオーダーで頼む機会が多い部位ですが、炭火で最初に焼くと火力が強すぎて、焼き上がりを失敗しがち。そんなときこそ「網ON網焼き」の出番です。

 強火の遠火によって、ゆっくりと火が入り、しっとりとした最高のタンに焼き上げることができます。

 ちょっと手間がかかるように感じるかもしれませんが、この焼き方で焼いたお肉の美味しさは何物にも代えられません。

 ぜひ一度、この「網ON網焼き」を試してみてください。