“サンデーショック”が与えた衝撃
キリスト教の安息日であり、教会に通う日曜朝に行われる入試を翌日に移動することを“サンデーショック”と呼んでいる。2026年は例年2月1日に行われる入試を2日に移動した学校が4校あった。Aランクの女子学院、Bランクの東洋英和女学院[A日程]、Cランクの立教女学院、Dランクの横浜共立学園[A方式]で、いずれも女子校である。募集定員は合計約590人もあり、1日午前の受験者数減にも影響している。
これら4校の25年受験者数は合計1460人だった。ところが1日の女子受験者数の増加は1260人にとどまり、他の学校でこの穴を埋め切れなかった。その差は200人で、とりわけ存在感が大きかった女子学院を26年2つ目の注目校としたい。1日午前を受けずに、1日午後から受験を始めた女子受験生もいたようだ。26年も盛況だった午後入試についても、後日振り返ってみたい。
1日に“特需”が発生して女子受験生が増えた学校をランク順に見てみよう。Aランクでは3つ目の注目校となる洗足学園[1回]82人増、桜蔭51人増、雙葉48人増、早稲田実業学校40人増となっている。洗足学園は5日[3回]を廃止して[1回]の募集定員を40人増の120人としたことも影響しているだろう。Bランクでは吉祥女子[1回]72人増、フェリス女学院64人、頌栄女子学院[1回]54人増、東京農業大学第一[1回]50人増、鴎友学園女子[1回]24人増が目立つ。
Cランクでは26年4つ目の注目校となる山脇学園[一般A]が99人と大きく増やし、三田国際科学学園[1回]52人増、青山学院横浜英和[A日程]34人増、東京都市大学等々力[1回特選]26人増と続く。Dランクは共立女子[2月1日]64人増、普連土学園[1日午前4科]60人増など、女子校が大きく受験者数を増やしている。共学校では安田学園[1回4科]39人増、青稜[1回A]34人増、芝国際[2月1日午前本科]32人増が目に付く。
1日から2日に移動した4校の26年受験者数(25年比増減)はそれぞれ女子学院947人(307人増)、東洋英和女学院[A日程]343人(101人増)、立教女学院487人(138人増)、横浜共立学園[A方式]314人(85人増)と合わせて631人増の2091人、率にして43.2%増となった。2日午前入試に与えた衝撃は甚大である。
受験生を奪われたとみられる2日午前の学校について見ておこう。Aランクでは豊島岡女子学園[1回]271人減、Bランクでは吉祥女子[2回]194人減、洗足学園[2回]113人減となり、難関上位の女子3校合わせて578人減と文字通り直撃された。洗足学園は5日[3回]を廃止したため、2つの入試回の合計で31人減となっている。同様に吉祥女子も合計50人減となった。他に共学校では、Bランクの明治大学付属明治[1回]72人減、25年の3日から元に戻った青山学院53人減で、合計600人近い受験生が移動した。
Cランクは法政大学第二[一般1回]157人減、中央大学付属横浜[1回]64人減、白百合学園59人減、芝浦工業大学附属[2回]39人減で、合計319人減となっている。Dランクは大妻[2回]175人減、田園調布学園[2回]102人減、神奈川大学附属[2回]94人減、横浜雙葉[2期]88人減、恵泉女学園[2回]59人減、品川女子学院[2回]49人減、富士見[2回]42人減と、これら7校の合計だけで609人となっている。
前回15年のサンデーショックは、今回の4校にフェリス女学院と横浜雙葉を加えた6校だったが、その受験者数合計は、14年2027人から15年2554人へ26%増加、1日に戻った16年は2108人となり、それでも14年よりは増えている。26年の場合は4校ともさらに大きく受験者数を増やしてしまった。受験者数が減少した結果、背に腹は代えられないと入試日程を移動する学校は減ってきたのだが、今回の“特需”発生により、この4校に関しては、次に2月1日が日曜となる32年にもサンデーショックが訪れることになりそうだ。







