男子受験生の“難関疲れ”の実態
ここからはランクごとの増減を男女別に見ていく。その前に三つお断りがある。まず、すべての学校が男女別に仕分けしたデータを公表してはいないため、一部については実績値を元に男女で数値を案分している。また、ここでは私立中学に限るため、1日に行われる国公立3校の受検者数を除いている。埼玉教育大学附属[一般]と[帰国生徒]、東京都立の小石川中等教育学校[特別枠]と白鴎高等学校附属[特別枠]で、2026年合計286人(25年比4人減)となっている。
もう一つ、ここでは26年のランクを元にそれぞれの学校が25年に集めた受験者数との比較を行っている。そのため、入試日やランク間の移動は反映されていないことにも留意が必要となる。例えば、Aランクの女子学院は26年に例年の1日から2日に移動しているため、今回示した25年のAランクの合計値には含まれていない。1日午前の受験者数は全体で1086人の増加となっているものの、2日に移動した4校分の1450人を補い切れていない。つまり、実際には300人以上が26年2月1日入試の私立校女子受験生は減ったことになる。
ランクごとの受験者数合計(25年比増減)の比較は男女別に見ていこう。まず男子は、Aランク5619人(90人減)、Bランク1085人(67人減)、Cランク3815人(228人減)と、中堅上位校までは減少傾向にある。背伸びしてまで挑戦しない“難関疲れ”をうかがわせる。
もっともAランクについては慶応義塾普通部が87人減とその大部分を占めており、難関校はぎりぎりで前年並みを確保したといえる。他の入試回では絶好調なのだが、Bランクでは本郷[1回]の77人減が大きく影響している。その点、サレジオ学院[A]は39人増と好調だ。
Cランクは明暗が分かれた。明治大学付属世田谷[1回]257人減、逗子開成[1次]86人減、芝浦工業大学附属[1回]80人が大きく減らした一方で、5つ目の注目校となる東京都市大学付属[1回]97人増、攻玉社[一般学級1回]62人増、城北[1回]57人増などが大きく増やした。Cランクは明大世田谷を除けば、実は増加基調にあるともいえる。
男子校は前年の東大実績で受験生が動く傾向にあったが、今後は女子同様に医学部実績にも注目が集まることになりそうだ。27年の募集では、その点をアピールする学校の動きが顕在化しそうである。
Dランク2697人(53人増)、Eランク2517人(48人増)、Fランク2285人(123人増)、Gランク1944人(20人増)と、いずれも増加傾向にある。Dランクは男子校の鎌倉学園[一次]47人減、成城[1回]25人減の一方で、6つ目の注目校となる安田学園[1回4科]38人増、青稜[1回A]36人増と共学校の人気が上向きな様子がうかがえる。
Eランクは好調な学校が多かった。これまで伸ばしてきた駒込[1回]49人減と淑徳[スーパー特進1回]44人減に調整が入る一方で、北里大学附属順天[1回A]30人増、八王子学園八王子[2月1日午前東大・医進クラス]26人増、佼成学園[1回一般]24人増などが地道に増やしている。Fランクは桜丘[1回2科・4科型]が84人増で前年比3倍増となり、日本大学第一[4科1回]42人増、日本工業大学駒場[1回]39人増が続く。一方で、郁文館は[1回]の「2科選抜」と「適性検査型」で61人減となっている(女子は10人減)。Gランクは26年7つ目の注目校となる文教大学付属[1回]40人増がひときわ輝いている。さまざまな入試形態も含まれるHランクは1231人(33人減)と弱含みである。







