「同じ質問ですよね」大谷が不快感を示した「記者の問いかけ」MLBオープン戦2026に挑む大谷翔平選手 Photo:SANKEI

2023年9月に二度目のトミー・ジョン手術を受け、2024年の間は打者に専念していた大谷翔平。2025年には14試合に先発し、本塁打55本を量産。二刀流選手としての完全復活を果たしたが、ポストシーズンで打撃不振に陥ってしまう。そのスランプを、大谷はどう乗り越えたのか。※本稿は、アメリカ人野球記者のビル・プランケット『SHO-TIME 4.0 大谷翔平 二刀流復活と連覇の軌跡』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。

不振の理由を記者に問われ
感情をあらわにした大谷

 対ブリュワーズ戦で大谷は7打数1安打にとどまり、NLDS(編集部注/ナショナルリーグの地区シリーズ)からスランプが続いていた。

 彼は第3戦を前にした休養日にメディアの取材に応じ、このポストシーズン中の自身の不振についての質問を受けることになった。

 大谷は投げかけられる質問に対して、明らかに不快さを感じているようだった。

「レギュラーシーズンもポストシーズンも、僕のやり方は基本的に同じです。ストライクを振る、そしてボールは振らない」

 大谷は通訳のウィル・アイアトンを通じて答えた。

「その結果、三振することもあるし四球になることもあるということです。繰り返しになりますけど、僕が以前話した通り、最優先にしているのは、とにかく打席でチームに貢献することですから」

 ポストシーズンで二刀流をやらないといけないことが、メンタルやフィジカル面での疲弊につながっているのではないかと問われ、それは打撃不振とは関係ないと大谷は一蹴した。この件に関して、2つ目の質問には回答がさらに短かった。

「同じ質問ですよね」

 アイアトンの通訳で彼は答えた。

「ですから、答えはノー、僕の答えは変わりませんよ」