『中谷彰宏の人生道場』テーマ第3弾は「大人のマナー」です。マナーには2通りあって、おじぎの角度やタクシーに乗る順番など、新人研修で習うマナーは「守りのマナー」と言えます。しかし、実践で役立つのは臨機応変に対応しなければならない「攻めのマナー」の方です。今回から、一般的には紹介されることの少ない「攻めのマナー」を伝授していきたいと思います。
電話はワンコール以内に、とる。
ケータイ電話がこれだけ普及したといえども、オフィスの中では固定電話が主流です。
今新人が最も苦手なのは固定電話のとり方です。
ケータイ電話は子供の時、学生の時から持っています。
そのせいで、固定電話をかけ慣れていないのです。
家でも固定電話ではなく、ケータイ電話だけで学生時代から育ち、会社に入る人もいます。
その固定電話の出方が明らかに遅いのです。
たとえば、あるチームに1人1台ずつの子機があると、同時に全部の電話が鳴ります。
電話は新人がとるものだろうと誰もが思い込んでいます。
新人がいなければ自分でとりますが、「新人がいれば、出てくれるものだ」と思って待ちます。
3コール・4コール鳴って、新人がいないのかと思って見るといたりします。
「何やっているんだ」と言われると、「今ちょっと手が放せなかったので」と答えてしまいがちです。
今やっている仕事より電話に出るほうが大切です。
自分より忙しい先輩の仕事を止めないことのほうが大事なのです。
私は新人の時に、「電話に早く出ろ」と怒られました。
私はO型なので、ほめられると頑張りますが、怒られるとカチンと来るタイプです。