デスクワークで追い詰められる女性写真はイメージです Photo:PIXTA

「あの人は仕事ができない」――職場でそう評価される本当の原因は、スキル不足や頭の良さではありません。実は、「仕事への動機」に集約されます。「良い評価を得たい人」と「失敗したくない人」。人事コンサルタントが警告する、人の成長を完全に止め、周囲からの評価を地の底へ落とす「最悪の動機」は果たしてどちらでしょうか? あなたをダメにする「思考の罠」の正体を暴きます。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)

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「何のために仕事をするか」
働く目的の3類型、最悪なのは…

 この人、仕事ができないなと思う人が周りにいませんか? 実は、そうした評価はスキルや技術、頭のよさとは関係ありません。仕事ができない人に共通する思考のクセがあります。

 それは仕事に向き合う際の「目標の持ち方」と「能力に対する根本的な考え方」が大きく関係しています。ダメなパターンの思考方法を続けている限り、「仕事ができない人」というレッテルを貼られ続けてしまいます。

 この思考グセの正体に迫るために、「遂行回避目標志向」と「硬直マインドセット(フィックスド・マインドセット)」について解説し、そこから抜け出すための方法をひもといていきます。

 人は誰しも、仕事に取り組む上で無意識のうちに何らかの「目標」を立てています。「このプロジェクトを成功させたい」という大きなものから、「今日はこの作業を終わらせよう」という小さなものまで、目標がなければ人は動けません。

 心理学の研究において、この目標への向き合い方(目標志向性)には3つのタイプがあると言われています(Elliot, A. J., & Church, M. A. (1997). A hierarchical model of approach and avoidance achievement motivation. Journal of Personality and Social Psychology, 72(1), 218–232.)。