エンジニアが転職を繰り返すワケ、ハックされた採用の「バグ」の正体写真はイメージです Photo:PIXTA

転職活動中のITエンジニアなら、「特定の企業に留まるよりも転職した方が給料が上がる」という言説を耳にしたことがあるはずだ。果たしてそれはなぜなのか。2万人の年収データをもとに、キャリアアドバイザーがITエンジニアの給料の決まり方を解説する。※本稿は、キャリアアドバイザーの赤川 朗『ITエンジニアの転職学』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

2万人の年収データから見る
ITエンジニアの給料の実態

 転職やキャリア相談の場で、最初にいただく質問があります。

 それは、「自分の年収は適正か?」「同世代のITエンジニアはいくらもらっているのか?」という、市場価値に関する質問です。

 自身のキャリアを考えるにあたって、まずは客観的な現在地を把握し、次の一手を考えたいと願うのは、ごく自然なことでしょう。

 そこで本記事では、その第一歩として、ITエンジニア向け転職サービス「Forkwell」に登録している2万人分の匿名データをもとに、ITエンジニアのリアルな年収分布を世代別・役割別に明らかにしていきます。これにより、あなたの現在の立ち位置が、具体的にわかるはずです。

 また、ITエンジニアの年収の全体像を掴んだ次に気になるのが、「転職は年収アップにつながるのか?」という疑問です。近年、SNSなどでは「ITエンジニアは転職したほうが給料が増えるバグがある」といった説が、まことしやかに囁かれていました。この通説は果たして事実なのでしょうか?本記事の後半では、実際の転職回数と年収の関係性を示すデータをもとに、その真相を探っていきます。