現場の事情だけを見ていては
利益を生めない
最初に考えておくべきこととして、企業活動・事業活動とは、営利活動である点が挙げられます。
プロジェクトであれ、日々の営業活動であれ、利益を出すことが目的です。
現場の事情、現場の課題に目を向けすぎると、ついつい、この大前提を見失ってしまいます。
・要員が足りないから、追加してほしい
・スケジュール遅延に対応するために、外注メンバーを増員したい
・顧客要望に全て応えたいので、追加作業を実施したい
・先方が対面打ち合わせを希望されているので、名古屋まで毎週出張に行きたい
こうした話を全て受け入れていると、プロジェクトの収支は破綻します。
ビジネスの現場において、人が動くことにはお金がかかるのです。人数×時間分のコストが発生していることを、マネジャーは強く認識しておかなければいけません。
ROI、つまり費用対効果を見極めて、現場の要望を評価し、やるべきか否かを判断することがマネジャーには求められます。
この点は、現場にどっぷり入っているプレーイングマネジャーが、囚われやすい罠だといえるでしょう。
全ての要望に
100%で応えることはできない
また、現場目線になった際にハマりがちな別の問題として「全ての顧客要望を、同じレベルで捉えてしまう」というものがあります。
・この機能、追加できない?
・ちょっと、対面で打ち合わせしたいんだけど?
・納期を少し早められないかな?
などの顧客要望が出てきた際に、それら全てを「同じニーズの大きさ」として捉えてしまうと、プロジェクトの進行に支障が出ることがあります。
こうした要望には、
・ちょっと言ってみただけ(実行されなくても困らない)
・無理なのはわかっているが、ダメモトで聞いてみた(できたら、とてもうれしい)
・どうしてもやってもらわないと、プロジェクトが暗礁に乗り上げる(強い要望)
などのグラデーションがあります。
これを見誤ると「全ての要望に100%応えようとしてしまう」ことになります。







