師匠から仕事の「型」を盗み
最速で成長する
以前、ある企業の創業経営者は成長が早い社員の特徴を「私の真似をする人」と語っていました。
そういう人はできる限り会議などで創業経営者と同席し、発言内容や思考方法、話し方、間の取り方まで観察し、自分の部門に持ち帰って再現しているそうです。
要は卓越した成果を出している経営者の「型」を真似ることで、ビジネスパーソンに必要な要素を一気に獲得しているのです。これはまさに弟子が師匠の背中を見ながら学ぶスタイルです。
逆に成長が遅い人は「私は自分のやり方でやりたい」という人だそうです。自分で一から積み上げていこうとすると、時間も労力も余計にかかってしまうのでしょう。気持ちはわからないでもないですが、ビジネスパーソンとしてはそれでよいのかどうか。
武道では「守破離」という言葉があります。これは修行における学びの段階を示す言葉で、「守」は基本の型を忠実に守る段階。「破」は型を身に付けたうえで、状況に応じて改良、発展させる段階。「離」は型から離れ、必要なら型を新しく作れる段階です。
誰かの真似をするというと抵抗感のある人がいるかもしれませんが、最初から自分で型や何か体系だったものを構築するのは時間がかかります。
それよりもすでにある型とその背景にある考え方を学び、基本を身に付けたうえで成長に応じ、自分の型を作れるようになっていくのは適切なアプローチだと思います。
出世という観点に戻ると、自社や転職市場で評価されポジションを獲得していくには、継続的に自分が成長していくことが必要になります。
それには出世しそうな人物を見つけて打算的についていくのではなく、その時々で自分がすごいと思う人を師匠として見習うほうが健全で、実際にもよい結果につながると思います。







