「他人軸」を手放し、自ら選択する
人間は、何かを始めたり立ち向かったりする時のフットワークは軽いものです。それは「始めること」に対してポジティブなイメージがあるからです。一方で、やめたり逃げたりすることに対しては、悪いことだと思って足が止まってしまいます。
しかし、好きなものに向かっていくのも、嫌なことや危険なことから避けるのも、自分の人生を選択しているという点では同じです。
「人に嫌われたらどうしよう」「恥ずかしいから」といった他人の目を気にして、自分の思うような行動がとれなくなる状態、いわゆる「他人軸」で生きてしまうことは避けなければなりません。タイミングを逃さないためにも、普段から逃げることに対して「戦略」というポジティブなイメージを持っておくことが大切です。
「単なる現実逃避」と「戦略的な逃げ」の違い
「逃げてもいい」と言うと、「単なる現実逃避」と考える人がいるかもしれませんが、それは違います。
「これは苦手で嫌いだけれど、今の自分には必要だからやるべきだ」と、自分自身でしっかり納得して取り組むのであれば、それは正しい選択です。逆に、本当はやるべきだと分かっているのに、ただ嫌だからやめるというのは、本質的にネガティブな「単なる逃げ」になってしまいます。
ひたすらストレスから逃げるのではなく、「自分が納得していないものから逃げる」のが正しい戦略なのです。
「腑に落ちる生き方」を選択しよう
最終的に大切なのは、自分自身が納得しているかどうかです。
最近、私はこれを「腑に落ちる」という言葉で表現しています。ぜひ皆さんも「腑に落ちる生き方」をしてください。そして、その腑に落ちる選択肢が「逃げる」ことであるならば、それは立派な戦略であり、ポジティブなものなのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。




