◆自分の常識は捨てる…「ツボを割る勇者」に焦る子がハマる誤読のワナ
高校にも塾にも通わず、完全独学で東大にほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)は、中3で東大合格を宣言し、偏差値45から完全独学で大逆転を遂げた著者の“驚異の勉強法”を全公開。「国語力」を軸に全科目を伸ばし、読書や四コマ漫画、恋愛ゲームまで活用して、コスパ・タイパよく学力を高める超実践的な1冊をもとに解説する。
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フィクションに潜む独自の「常識」
国民的人気ゲーム『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』シリーズでは、他人の家に入ってツボを壊すとアイテムを得られるケースがあります。現実世界で同じ行為に及んだら犯罪ですが、『ドラクエ』の世界観ではそれが許されているのです。
思い込みが引き起こす「誤読」の罠
この世界観がわかっていないと、国語の読解問題で仮に「勇者はツボを割ってどんな気持ちになりましたか?」という問いが出た際、「早く逃げないと捕まるからヤバいと焦ってしまった」などと答えてしまうかもしれません。
前提の理解が導く正しい解釈
けれど、『ドラクエ』の世界観をベースにすると、答えはまったく違ってきます。「アイテムをゲットできて嬉しかった。もっとツボを壊したいと思った」が正解になるのです。
【解説】自分の「当たり前」をいったん横に置く勇気
ドラクエの例は極端に感じるかもしれませんが、これと同じ「価値観のズレ」は、国語の読解問題において頻繁に発生します。
私たちは無意識のうちに、自分自身の経験や現代社会の常識という「フィルター」を通して物語を読んでしまいがちです。しかし、正しく物語を読み解くためには、まず自分の中の「当たり前」をいったん横に置き、作者が設定した世界のルールを素直に受け入れる柔軟性が求められます。
登場人物の「メガネ」を借りて世界を見る
独自のルールで動く世界観を把握するということは、いわば「登場人物のメガネを借りて世界を見る」行為です。その物語における時代背景、文化、あるいは特殊な環境下での常識を自分の中にインストールすることで、初めて彼らの喜びや悲しみ、葛藤の理由がはっきりと見えてきます。
「自分だったらこうするのに」という主観を捨て、その世界における「正解」を探り当てる客観的な視点こそが、読解力を飛躍的に向上させるカギとなるのです。
他者理解を深める一生モノのスキルへ
さらに、相手の前提となる「世界観」を理解しようとする姿勢は、テストの点数アップにとどまらず、現実社会における人間関係でも大きな武器になります。価値観や背景の異なる他者と対話する際、「なぜこの人はこういう発言をするのか?」と相手の前提(=独自のルール)を想像することで、不要な衝突を避け、より深い相互理解を築くことができるからです。
物語を通じて多様な世界観を知ることは、人生を豊かにする「共感力」を鍛える最高のトレーニングと言えるでしょう。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。









