仕事がクビになった夫→贅沢な都会暮らしに慣れた妻の意外すぎる一言〈ばけばけ第119回〉

ついにヘブン、告白

 それに大量の手紙が届き、大喜びのトキとクマ。

 そこへ、ヘブンが帰って来た。

 封書をたくさん見て、ヘブンも盛り上がる。

 郵便屋さんにも大感謝し、「いえ私は配達しただけですので」と戸惑わせる。

 だが、届いた手紙には

「sorry」

 不吉なワードである。

 次々とあけてみるが「no plan」「NO」とよくない言葉しかみつからない。

 ヘブンは大きな声で、プリーズ、プリーズ、カモン、カモンと書いてありますように神にも祈るような気持ちで封筒を空けていくが、良いワードはみつからず、がっかりして、手紙を机にたたきつける。ドン!

 いろんなところに企画書か原稿を送ったが断られてしまったのだろう。まだ開けていない封筒にイライザからの手紙があった。一筋の望みをかけて開けてみるが――。

「残念ながら、講義や講演の希望はないわ」

 打つ手なし。ものすごく落胆するヘブンはノーノーとうろうろする。

 ついに、カッとなって本棚からかき出し、床に乱暴に打ち付ける。

 音に驚いたトキが飛んできた。

 クマ、司之介、フミ(池脇千鶴)がそろりそろりと順番に様子を見にくる。

 トキは、ヘブンのこういう癇癪(かんしゃく)にすっかり慣れているようで(長年連れ添った感)落ち着いた様子で、彼をなだめる。

その手にブードゥー人形を握らせ、「すぐにすぐにええ知らせ届きますけん」。

 やさしくされたヘブンは、ついに、告白。

「クビになりました」
「400円なくなりました」

 ほかの仕事も見つからず諦めたのか、やさしくされたので話してもっと楽になりたいと思ったのか。

 トキの反応はいかに?

「なあんだ ならよかっただないですか」

「やっと時間ができますけん。好きなだけようけようけ書けますけん。たくさん書いてごしなさい。あなたは、書くの人ですけん」

 トキがすっかり度量が大きくなっている。

「でも400円」
「大丈夫ですけん そげなことでうちの家族はこわれません」

 ホントかホントなのか。