【役職定年】同じ職場で平社員になるのが苦痛→齋藤孝の答えが目からウロコだった!写真はイメージです Photo:PIXTA

中年のピンチや「人生の下り坂」を受け入れられず苦しんでいる人は意外と多い。若さや肩書きに執着せず生きるコツを、齋藤孝とphaが語り合う。※本稿は、教育学者の齋藤 孝、作家のpha『あらゆる悩みは東洋思想で解決するかも』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。

加齢による非モテのダメージは
想像以上に大きい

pha:若い時は勢い任せでやっても何とかなるんですが、中年以降はいかに休むかが大切になってきますよね。適度に休みながら作業することを覚えた今のほうが、全体の生産量は多くなっている気がします。

齋藤孝(以下、齋藤):体力的にも人生においても、疲れが見えた時に、気分的にも寂しい気持ちに陥ります。人生のタイミング的には成長曲線を描いていたのがピークアウトして衰退の下降線に突入する40代後半から50代が相当するでしょうか。出世も一段落して社会的地位が相対的に落ちていく。あるいは体力や活力も徐々に落ちていく時期は誰にでも訪れます。

 かつては50歳ともなれば寿命が尽きる人も多かった。現代はそういう時代と違って、下り坂になってから20年、30年も生がある。そうなると老後になってからも、かなり確固たる美意識を持っていないと、気持ちを保っていられなくなってしまうという部分があるでしょう。

 その本質の1つは「モテない」ことではないでしょうか。モテないことに対するネガティブな感情というのは、男女を問わず生じると思います。ただ想像以上に男性にとってダメージが大きい。むしろ若い時からモテない人は、そんな異性からの視線に惑わされない分、清々しい人生を送れるはずです。

pha:そうですねぇ。