「最近、スマホを見る時間が増えて、目がかすむ」
「老眼鏡が手放せなくなってきた」

そんな変化を感じながらも、「年齢だから仕方ない」とあきらめていないでしょうか。
実は老眼は“避けられない老化現象”というよりも、“日々の使い方の積み重ね”によって進み方が大きく変わります。放っておけば進む。しかし、正しくケアすれば遅らせることができる。『100歳アイ』(ダイヤモンド社)の著者として知られる眼科医・伊勢屋貴史さんが語ったのは、「老眼は止められないが、守ることはできる」という現実的な希望でした。毎朝5時55分から行われている「1分朝活」で明かされたその話は、100歳まで“見える目”を持ち続けるための、具体的でシンプルな習慣を教えてくれるものでした。

100歳まで“見える目”を守れる人がやっていること。スマホ老眼を悪化させない、たった20秒の習慣Photo: Adobe Stock

なぜ老眼は「年齢のせい」だけではないのか

老眼は40代以降、多くの人が自覚します。近くの文字がぼやける。スマホを少し離さないと読めない。夕方になるとピントが合いづらい。しかし伊勢屋さんはこう指摘します。

「老眼は確かに加齢によって起きます。ただし、その進み方は生活習慣で大きく変わります」

私は『奇跡が起きる毎朝1分日記』の著者として、毎朝5時55分から「1分朝活」を無料で開催しています。
心と行動を整えるための短い習慣ですが、毎週月曜日はゲスト講師をお迎えしています。
今回のゲストが、老眼専門の眼科医として活動され、『100歳アイ』の著者でもある伊勢屋貴史さんでした。

先生が強調されたのは、「老眼は止められないが、悪化は防げる」ということでした。

老眼を加速させる最大の原因は“近くを見続けること”

現代人の目は、かつてないほど酷使されています。スマートフォン、パソコン、タブレット。仕事でもプライベートでも、近くを見る時間が圧倒的に増えました。

目の中にはピントを合わせるための筋肉があります。近くを見続けると、その筋肉は緊張しっぱなしになります。その状態が長時間続けば、当然、回復力は落ちていきます。「老眼の進行を早める最大の要因は、“近くを見続けること”です」。年齢だけの問題ではないのです。

100歳まで見える目を守る「20秒の習慣」

そこで伊勢屋さんが紹介してくれたのが、「EyeLove推しトレ」という習慣でした。

やり方はとてもシンプルです。20分近くを見たら、20秒、2メートル以上先を見る。たったそれだけです。

外の景色を見るのが理想ですが、オフィスでも自宅でも構いません。2メートル以上離れた場所に、写真や観葉植物、推し活グッズなどを置いておく。それを20秒、意識して見る。これだけで、近くを見るために緊張していた目の筋肉がゆるみます。いわば「目のリセット」です。

参加者からは「20秒遠くを見るだけで、目の奥が軽くなりました」「老眼鏡に頼る前にやるべきことがあると知りました」という声が寄せられました。老眼鏡は悪いものではありません。しかし、“使う前にできること”があるのです。

睡眠中に目を本気で休ませているか

さらに伊勢屋さんが強調したのが「睡眠環境」です。

目を守るための“スーパーアイテム”として挙げられたのが、アイマスクでした。真っ暗な状態で眠ることは、目の回復にとても重要です。特に温めるタイプのアイマスクは血流を促し、目の周囲の緊張をほぐします。

「目を閉じている=休んでいる」と思いがちですが、光が入っていると完全には休まっていません。夜の質が、昼の見え方を決めているのです。

食事とレンズ選びも“守る”という発想で

伊勢屋さんは、青魚に多く含まれるDHAにも触れました。目の健康を意識するなら、まずは日々の食生活から整えること。また、老眼が進んできたら無理をしないことも大切だといいます。
メガネもコンタクトも、遠近両用や累進レンズを活用することで、生活の質が上がる人は多いそうです。「見えにくさを我慢する」のではなく、「守るために賢く選ぶ」。この姿勢が、100歳まで見える目につながるのです。

目は、一生使う資産です。20分に一度、20秒遠くを見る。暗闇で眠る。DHAを意識する。自分に合ったレンズを選ぶ。どれも難しいことではありません。老眼は“終わり”ではありません。守る習慣を持つ人だけが、100歳まで見える目を手に入れるのです。