Google:AIを「デジタル世界の操作役」に

 ライバルのGoogleも、検索エンジンとAIの融合という自社の強みを活かしながら、AIエージェントの領域を拡張している。Geminiを中心としたAIは、Google Workspaceの中で文書作成やデータ分析、メール処理などの作業を横断的に扱えるようになってきており、ブラウザ、検索エンジン、エディタ、メーラーといったデジタルツールをAIが仲介する形になりつつある。Googleが目指しているのは、AIを単なる機能としてではなく、ユーザーがデジタル世界を操作するための新しいインターフェースにすることだ。

Googleは、Google WorkspaceアプリのタスクをAIエージェントによって自動化する次世代ツール、Google Workspace Studioを提供している。「フロー」と呼ばれるGeminiベースのAIエージェントをノーコードで構築することで、さまざまな業務を自動化できるGoogleは、Google WorkspaceアプリのタスクをAIエージェントによって自動化する次世代ツール、Google Workspace Studioを提供している。「フロー」と呼ばれるGeminiベースのAIエージェントをノーコードで構築することで、さまざまな業務を自動化できる 拡大画像表示

Anthropic:Claudeの未来は、複数のAIがチームで働く「協働型AI」

 先日、米国国防総省から要求されているAIの軍における活用拡大について、譲歩を拒否。ChatGPTの課金ユーザーが一斉にClaude(クロード)に移動したことで話題となったのが、Anthropic(アンスロピック)だ。

 Anthropicも、また異なる方向からAIエージェントを発展させようとしている。

 同社はClaudeシリーズを中心に、AI同士が役割を分担する「協働型AI」の可能性を追求しており、Claude Coworkと呼ばれるサービスを研究プレビューとして公開している。その根底には、AIが計画を立てる役割、実際の作業を行う役割、結果を検証する役割といった形で分業することで、より安全で信頼性の高いタスク処理を実現するという考え方がある。同社の実験では、AIがチームとしてウェブサイト制作やソフトウェア開発を進める事例も報告されている。

Anthropicは、Claude Coworkのエージェント技術を、有料プラン(Pro、Max、Team、Enterprise)の研究プレビューとして公開している。ローカルファイルの読み書きを行うことができ、それらのデータを使ってExcelスプレッドシートやPowerPointプレゼンテーションなどを作ることが可能だAnthropicは、AIエージェントサービスのClaude Coworkを、有料プラン(Pro、Max、Team、Enterprise)の研究プレビューとして公開している。ローカルファイルの読み書きを行うことができ、それらのデータを使ってExcelスプレッドシートやPowerPointプレゼンテーションなどを作ることが可能だ 拡大画像表示