首こりや肩こり、慢性的な不調に悩みながら、「年齢のせい」「運動不足だから仕方ない」と諦めている人は少なくありません。しかし、その不調の原因は、努力不足ではなく“体の位置のズレ”にあるとしたらどうでしょうか。累計125万部『ゼロトレ』シリーズの著者石村友見さんが、毎朝5時55分から行っている「1分朝活」で語ったお話の中で印象的だったのは、「歪んだまま鍛えても、体は良くならない」という言葉でした。
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私は『奇跡が起きる毎朝1分日記』の著者として、毎朝5時55分から無料の「1分朝活」を開催しています。心と行動を整えるための短い習慣ですが、毎週月曜日は各分野の第一線で活躍されている方をゲストにお迎えしています。
先日の朝活にお招きしたのが、累計125万部『ゼロトレ』(サンマーク出版)シリーズの著者である石村友見さんです。
石村さんは、劇団四季で『ライオンキング』の女王サラビ役を務めた後、単身ニューヨークへ渡り、35歳でブロードウェイミュージカル『ミス・サイゴン』出演。その後、ヨガスタジオを立ち上げ、体を本来の位置に戻す「ゼロトレーニング」を考案してきました。
首が回らない人に、首を触らせなかった理由
今回の朝活で300人の参加者に対して首の歪みを取るために石村さんが行ったのは、いわゆる「首の体操」ではありませんでした。行ったのは、腕の筋膜リリース。首には、ほとんど触れなかったのです。
すると、それまで動かなかった首が、右にも左にも自然に回り始めました。
参加者からは「びっくりするくらい首が回った」「首の痛みが消えた」「視界が一気に開けた」といった声が続出しました。
石村さんは、「体は部分ではなく、すべてがつながっている」と説明します。首の不調は、首そのものではなく、腕や肩、背中のズレが原因になっていることが多い。ズレたポジションを“ゼロ”に戻すことで、体は無理なく本来の動きを取り戻していくのです。
「鍛える前に戻す」という発想
私自身、これまで多くの人の習慣づくりを見てきましたが、「もっと頑張る」「もっと鍛える」という方向に行きすぎて、不調を悪化させてしまう人を何人も見てきました。
石村さんの話で特に印象に残ったのは、「歪んだまま鍛えても、体は良くならない」という言葉です。まずやるべきなのは、正しい位置に戻すこと。ゼロトレは、筋力や根性に頼らず、体の構造に従って“本来の状態”に戻していく方法なのだと感じました。
睡眠が崩れると、体も心もズレていく
朝活では、石村さんご自身の生活習慣についても話していただきました。
石村さんは、夜9時から朝6~7時まで、約9時間の睡眠を基本にしているそうです。夜中に目が覚めたときは、ベッドの中で「4秒吸って、6秒吐く」呼吸を続ける。吐く息を長くすることで、副交感神経が優位になり、心身が自然と休まるといいます。
睡眠不足になると、食欲を高めるホルモン「グレリン」が分泌されやすくなり、太りやすくなることも知られています。体を整えたい人ほど、運動より先に睡眠を見直す必要がある。この点は、多くの参加者が強く納得していました。
「ゼロに戻る」ことが、人生を立て直す力になる
石村さんは、ニューヨーク時代に強いストレスで心身が崩れ、約6年間ほとんどベッドから起き上がれなかった経験があります。その中でヨガと出会い、「足す」のではなく「戻す」ことの大切さを学んだといいます。
ゼロトレは、単なるエクササイズではありません。体をゼロに戻すことで、心もゼロに戻っていく。朝活に参加した方々からは「体が軽くなっただけで気持ちまで前向きになった」「体が整うと自信が戻る」という声が数多く寄せられました。
不調を感じたとき、何かを足す前に、まずゼロに戻してみる。その1分が、体と心、そして人生の流れを変えるきっかけになるのかもしれません。








