試験に強い人が絶対やっている「ミスを防ぐ4大行動」とは
働きながら独学で3年、9つの資格に合格! 大量に覚えて絶対忘れないコツとは?
本記事の書き手は棚田健大郎さん。1年間必死に勉強したのに宅建に落ちた経験をきっかけに、「勉強が苦手な人でも続けられる方法を作ろう」と決意。棚田さんの勉強法をまとめた『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本記事をお届けします。
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試験に強い人が絶対やっている「ミスを防ぐ4大行動」とは?
本日は「試験に強い人が絶対やっている行動」についてお話します。
昨年の宅建試験を受けた人の中には、「普段の模試や過去問なら時間は足りたのに、本番だけ時間が足りなかった」という感覚を持った方がかなり多かったと思います。原因としてよく挙がるのが、個数問題や組み合わせ問題の増加です。こういう問題は、1問あたりに必要な処理量が増えるので、同じ実力でも時間が削られやすく、焦りからミスも増えます。だからこそ本番で合格点を取る人は、知識だけではなく「ミスを防ぐ仕組み」と「時間を削らない読み方」を持っています。今回は、実際の問題用紙への書き込みから見えてくる、高得点者がやっていることを4つに整理して紹介します。
行動① 問題文をよく読む
まず1つ目は、「正解を探すのか、誤りを探すのか」を目で見て一瞬で分かるようにすることです。宅建は「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」が混在しています。ここで起きる典型的な事故が、本当は“誤り”を探す問題なのに、選択肢を読んでいるうちに無意識に“正しいもの”を探し始めてしまうパターンです。逆もあります。これは知識がある人ほど、「文章を読めば分かる」と思って油断してやらかすミスです。高得点者はこれを防ぐために、問題文の近くに大きく「○」や「×」を置きます。誤りを探す問題なら大きく×、正しいものを探す問題なら大きく○。たったこれだけで、判断の方向がブレなくなり、うっかりミスの確率が一気に下がります。時間短縮というより、取り違い防止のリスクヘッジとして強烈に効きます。
行動② 長文選択肢をスラッシュで区切る
2つ目は、長文選択肢を一回で理解するために「スラッシュで区切る」ことです。個数問題や組み合わせ問題が増えると、選択肢の文章がやたら長くなります。5行くらい平気であります。長文が苦手な人は、意味を取りきれずに2回3回と読み直し、ここで時間が溶けます。本番で時間が足りなくなる人の多くは、この“読み直し”でやられています。高得点者は、読みながら自分が理解できたところで「/」を入れて、文章を区切りながら意味を積み上げます。句読点の位置に合わせる必要はなく、「ここまで理解した」というポイントで切ればいい。こうすると、長文でも頭の中が整理された状態で最後まで到達でき、読み直しが減ります。普段の勉強でもこの読み方を習慣化しておくと、本番の長文が怖くなくなります。
行動③ 重要キーワードに印をつける
3つ目は、「落としたら終わる単語」に必ず印を付けることです。宅建の文章は、重要な条件語がさらっと混ざっています。たとえば居住用か店舗用か、売買か賃貸か、返還されるかされないか、単独か双方か、代理か媒介か。こういう条件語一つで、結論が真逆になります。ところが長文を流して読むと、ここを落とします。高得点者は、こういう“結論を決める単語”に丸を付けたり囲ったりして、目で拾えるようにしてから判断します。読み落としの防止策を、判断の前に仕込んでいるわけです。特に個数問題は、条件語を一つ落とすと芋づる式に全部崩れるので、ここを雑にすると一気に失点します。
行動④ 関係図を書いて整理する
4つ目は、関係が絡む問題ほど「関係図」を書いて整理することです。宅建は、登場人物が増えた瞬間に難易度が上がります。Aが誰で、Bが誰で、貸主と借主がいて、代理がいて、誰が誰から依頼を受けているのか。頭の中だけで処理すると、取り違いが起きます。高得点者は、こういう問題は本番こそ関係図を書きます。図にしてしまえば、迷いどころが一気に消えて、選択肢を読むスピードも上がります。普段の学習で図を書く練習をしていない人は、本番でいきなり書こうとしても手が止まるので、できるときは普段から書く。書けない状況なら頭の中で図を描く。いずれにしても「整理してから判断する」クセが合否を分けます。
この4つは、どれも特別な才能や知識ではありません。でも、やる人はやっていて、やらない人は最後までやりません。そして本番は、極度に緊張します。緊張すると、普段ならしない取り違いや読み落としが起きます。だからこそ、高得点者は「ミスが起きにくい動き」を問題用紙の上に仕込んでいます。正誤の方向を○×で固定し、長文は/で区切って一回で理解し、条件語に印を付けて落とさず、関係図で取り違いを消す。この4つを普段の演習から同じ手順で繰り返すだけで、本番の失点は確実に減ります。合格点が取れる人は、知識だけで勝っているのではなく、こういう“勝ち方”を最初から持っています。
(本原稿は、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の著者の寄稿です)







