つまり、ニュースを鵜呑みにするのではなく、「現場の声」で検証するのです。

 そんなの人脈がないとダメじゃないかと思う方も多いでしょう。そうです、これも富裕層の強みであり、彼らの特徴です。

 富裕層は、直接利害がなくても「これだ」と思った人との付き合いを大事にします。だからこそ、いざという時に「ちょっと話を聞いてみる」ことができる人がたくさんいるのです(このあたりの話は1月1日公開『ずば抜けて成功する「運がいい人」の決定的な特徴』にも詳しく書いています)。

 多くの人は面倒くさがって意外とやりませんが、富裕層はビジネス感度の高い人たちとの定期的な交流と情報交換を非常に大事にしています。実際のビジネスや産業の現場に近い情報ほど、投資判断には有効なことが多いものです(もちろんインサイダー取引は絶対NGですが)。そして、そういう情報には忖度がありません。

(3)みんなが絶対に買わない時に、静かに行動する

 そして、最も象徴的なのがこの行動でしょう。

 多くの投資家は、株価が上がっている時に買い、下がると怖くなって売ります。しかし賢い富裕層は、むしろ逆の行動を取ることが多いです。

 つまり、「みんなが怖がっている時に静かに買う」のです。

 私が印象に残っているのは、2009年のリーマンショックの時のある富裕層の行動です。

 日経平均は1万円を割り、世界中の市場が大混乱に陥り、多くの人が株式を投げ売りしていた時期でした。

 その人は、株価の底を当てようとはしてはおらず、代わりに、あるルールを決めていました。

 それは「毎日100万円ずつ株を買う」。それだけです。

 株価が上がろうが下がろうが、関係ありません。ただ毎日、100万円ずつ日経平均を買い続けました。毎日私のもとに注文の連絡が入りました。

 それを数カ月、淡々と続けていたのです。

 後から振り返れば、その投資は非常に大きな利益を生んでいます。

 しかし本人は、特別なことをしたつもりはなかったといいます。