つまりいわゆる「地頭」とは、学力ではなく、物事を考えるベースとなる能力であり、いわば地力(そのものに備わっている本来の力)のようなものではないでしょうか。
昔は「言われたことを正確にやる人」が優秀とされました。
しかし今の時代、知識はすぐに検索でき、インターネットやAIが登場しました。もはや「覚える」よりも、「どう使うか」「どうつなげるか」が問われています。
地頭の良さとは、その変化に対応できる柔軟な思考力のこと、ともいえるでしょう(図1-10)。
同書より転載 拡大画像表示
もちろん、「インターネットがあるから知識は要らない」というわけではありません。ただ、一問一答のような知識の使い方ではなく、さまざまな知識や教養をつなぎ合わせて人に伝えたり、新たな何かを生み出したりできる能力が重要視される時代になっていることを理解しておく必要はあるでしょう。
知識量よりも大切なのは
正解を見つけ出すメタ思考
こうした前提を踏まえて、私なりに「地頭の良い人」を定義するなら、それは知識量ではなく、「自分の頭で考えて正解にたどり着ける人」のことです。アーティスティックな独創性や創造力などは含まず、論理的に理解・判断・構築できる思考力を指します(図1-11)。
地頭の良い人は、既存のフレームを知らなくても、自分なりにフレームを作り出します。
つまり「考え方そのものを考える力」、いわばメタ思考力が備わっているのです。
同書より転載 拡大画像表示







