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*本記事はきんざいOnlineからの転載です。
独自データの活用で魅力的な金利提示も
組み込み型貸付は、銀行ライセンスを持たない事業者が金融機関の融資機能を自社サービスに組み込むことで、その利用者が融資を受けることができるサービスを指す。(1)法人顧客を対象とした「BtoB型」、(2)個人顧客を対象とした「BtoC型」の2類型に大別される。
いずれの類型においても、利用者である個人・企業は日常的に使い慣れたアプリやウェブサイト上で資金調達を完結できる。加えて、ウェブサービスやECマーケットプレイスが独自に保有するデータを活用することで、利用者は従来型の貸付サービスに比べて魅力的な金利のオファーを受けられる場合もある。
非金融事業者だからこそ柔軟なサービス設計が可能
このうちBtoC型の例として、家計管理を起点に小口の融資と信用構築を行う米Bright(ブライト)を紹介する。
米国の銀行口座では一定の口座残高を維持する必要があり、口座維持手数料もかかる。それに加えて、給与の入金と固定費の引き落としのタイミングがずれて一時的な残高不足となると、高額な当座貸越手数料が課され、社会問題にもなっている。ブライトはこの一時的な残高不足を事前に検知し、不払いを未然に防ぐことを目指している。
同社のサービスは大きく四つ。(1)銀行口座と連携して入出金や固定費を可視化し、将来の残高推移を予測する家計管理機能、(2)残高不足が見込まれる場合に事前通知を行うアラート機能、(3)それでも残高不足が避けられない場合にのみ、小口資金を前倒しで提供する機能、(4)少額の分割型のクレジット取引を通じて支払い実績を信用情報機関に報告し、クレジットスコアの改善を支援する機能――である。







