赤星弘樹
流通小売企業などの銀行ライセンス非保有企業が提供するサービス内に溶け込む「組み込み型口座」。個人や企業は、普段利用しているサービスのアプリを開けば、シームレスな支払い、送金、資金管理が可能となる。組み込み型口座の代表事例として、オンライン決済のパイオニアである米PayPal(ペイパル)が挙げられる。

日本の流通・小売業界には、古くから百貨店などが発行する提携クレジットカードや自社ポイントカードが根付いており、「組み込み型決済」を受容する土壌があった。この上で、コンビニエンスストアや総合スーパー、ドラッグストアといった大手リテール企業が自社アプリに独自の「Pay」機能を組み込むモデルが一般化した。

事業者が自社サービスに金融機能を導入する「組み込み型金融」が広がっている。連載の初回では、国内外のトレンドを紹介したい。
