現役美容師がこっそり明かす、1000円カットで「変な髪型にされる」本当の理由画像はイメージです。 Photo:PIXTA

散髪を手軽に済ませようと「1000円カット」に行った結果、「変な髪型にされた」と後悔した経験がある人は多いかもしれません。プロが施術したにもかかわらず、仕上がりの質に差が出る理由は何なのでしょうか。現役美容師が本音で解説します。(現役美容師・ライター 操作イトウ)

※本記事は前後編の「前編」です。1000円カットで失敗しないためのオーダー方法をまとめた「後編」は、以下のリンクからお読みください。
1000円カットで「変な髪型になる人」と「清潔感が出る人」、頼み方の決定的な違い

たったの10分で完結!
1000円カットの「超・時短」カット術

 慌ただしく日々が過ぎ、気付けば桜の咲く季節。ライフステージが大きく変化するこの時期に、伸び切った髪を何とかしたい。

 でも、美容室の予約は取りにくくて面倒だし、散髪はササっと1000円カットで済ませてしまおう――。そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか。

※価格改定に伴って、実際にはカット料金を1400円程度に設定している大手チェーンも存在します。本記事ではそうした店舗も「1000円カット」に含めています。

 しかし、便利な1000円カットには、その安さと引き換えに、仕上がりの質に差が出るというデメリットがあります。

 もちろん1000円カットでの散髪に満足されている方も沢山いますが、時として利用者から「ひどい髪型になった」といった声が上がり、SNSで話題になることもあります。

 プロの技術者が担当しているにもかかわらず、「変な髪型」になってしまう要因は何なのでしょうか。

 前後編の「前編」となる本記事では、現役美容師である筆者が、その理由を徹底解説します。

 1000円カットは、ほとんどの店舗が駅近・駅ナカの立地に出店されています。アクセスが良いため、実際に利用したことや、看板を見かけたことがある方も多いはずです。

 そして1000円カットの理美容師は、立地と価格を魅力に感じて来店したお客様を絶え間なくカットしています。

 一般的な理美容室では、カットに30〜60分程度の時間をかけるのが定石です。対して1000円カットでは、一人当たり10分を目安にしています。客数を増やし、一人一人の回転率を上げることによって売上を得る営業スタイルなのです。

 具体的には、お客様は券売機でお会計を事前に済ませた後、発券された番号札を手に持ち、椅子に座って待機します。順番が回ってきたら、理美容師に簡単なオーダーをしてカットしてもらいます。

 切り終えたら、ブラシの付いた吸引機で頭の毛を吸われ、終了。シャンプーはしません。出入口には「使い捨てのお手拭き」が用意されていて、顔に付いた毛を自分で拭いて退店します。これで合計約10分です。