成田空港では新貨物地区の整備が進む Photo:カーゴニュース
航空貨物の主要3空港(成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港)の2025年の総取扱量は、いずれも前年比から増加した。各空港では今後の航空貨物のさらなる取り込みや物流効率化にあたり、物流機能の強化を中心した貨物戦略が進行中。3空港の機能強化施策を追う。(カーゴニュース編集部)
*本記事はカーゴニュースからの転載です
成田は「東アジアの貨物ハブ」目指す
滑走路の延伸&新設に着工
東京税関が発表した2025年における成田空港の航空貨物の総取扱量は、前年比4.8%増の203万9731トンだった。このうち、積込量は4.9%増の94万1768トン、取卸量は4.7%増の109万7963トン。総取扱量・積込量・取卸量のいずれも2年連続で増加した。
輸出額は14.8%増の20兆974億円、9.2%増の輸入額は21兆1840億円で、輸出入ともに過去最高となった。中国・ASEAN向け輸出額が前年比1割以上の伸びを見せるなど堅調。主要輸出品目では、半導体製造装置が落ち込んだものの、科学光学機器が好調だった。主要輸入品目では医薬品が伸長した。国際線貨物便の発着回数は4%増の3万1123回だった。
同空港は「東アジアの貨物ハブ」を目指し、空港機能の強化を順次進めている。その重要施策として、25年5月にB滑走路の延伸(2500m→3500m)とC滑走路の新設(3500m)の工事が着工開始。29年3月の供用開始を予定している。
この延伸・新設に伴い、年間の発着容量は現在の34万回から50万回に引き上がる見通しだ。成田国際空港会社(NAA)では発着容量の引き上げにより、年間の航空貨物量は300万トンまで拡大すると予測。今後の物量増に対応するためには航空物流機能の高度化がカギとなる。







