先日、婚活アプリで結果が出ない男性のプロフィールを、恋愛経験の豊富な女性陣が添削している場に同席しました。出てくる指摘は実に明快です。

・ピントが合っていない写真は載せない。
・趣味のバイクとの2ショットは好き嫌いが出るのでいったん外す。
・何を伝えたいかわからない“ただの食事写真”は削除。

 これを忠実に直したら、閲覧数がいきなり75%アップしたそうです。

「たかがプロフィール写真、されどプロフィール写真」ですよね。

今後のビジョンを示す
IRは会社の履歴書

 実は、これとまったく同じことを企業もやっています。それがIR(Investor Relations)、すなわち「投資家向け広報」です。

 企業は株主・投資家・金融機関などのステークホルダーに対して、「私たちの会社は今こういう状態で、将来はここに向かっています。だから信じて、投資を続けてください」と伝え続ける必要があります。これは企業版の自己PRです。

 企業が必ず開示しなくてはいけないものとしては、(上場企業の場合)有価証券報告書や決算短信、重要な出来事の適時開示などが法律や規則で義務づけられています。

 一方で、各企業の裁量に任されているものとしては、

・決算を図や写真でわかりやすく説明した「決算説明資料」
・財務に加えてビジョン・事業戦略・ESGへの取組などをまとめた「統合報告書」
・今後3~5年でどこを目指すかを語る「中期経営計画」

 などがあります。これらは義務ではなく、“やるかどうかは会社次第”です。でも、IRをきちんとしている会社は、これらを大切にしています。なぜなら、IRでいちばん大事なのは信頼の構築と資金調達のしやすさだからです。

「何をしている会社か」「この先どうするのか」「この会社にお金を出して本当に戻ってくるのか」が見えなければ、誰もお金を出してくれません。

相手にインパクトを与える
「一撃で伝わる表現」を持て

 とはいえ、IR活動で生じがちな課題があります。

「こちらの意図どおりに受け取ってもらえない」という悩みです。