◆【精神科医が告白】「あの時、ああしておけば…」という後悔が消える…過去の呪縛を解く3つの処方箋
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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自分の失敗について
どうしてもぐるぐると考えてしまう
仕事で失敗してしまったときや、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったとき、私たちはつい「ああすればよかった」「なぜあんなことをしてしまったのか」と、後からぐるぐると考えてしまいがちです。帰宅してからもそのことばかりが頭を巡り、気分を切り替えようとしても、どうしてもネガティブな意識に引っ張られてしまう。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
とくに、物事を白黒はっきりさせたい思考に陥りやすかったり、自己肯定感が低かったりすると、なおさらこのループから抜け出すのは難しくなります。今回は、そんな「自分の失敗について、どうしてもぐるぐると考えてしまう時」の対処法についてお話ししようと思います。
ネガティブ思考を止める
「頭をお暇にしない」習慣
私が普段からよくお伝えしているキーワードに「頭をお暇にしない」というものがあります。人間は、今自分がやっていることに集中している時が一番幸せを感じやすい生き物です。しかし実際には、何かをしていてもふと意識が離れ、モヤモヤと考え事をしてしまうことがあります。
過去の失敗や、今の自分の立ち位置など、どうしようもないことを考えては、くよくよと悩むモードに突入しやすいのです。私はこの状態を「頭がお暇になっている」と呼んでいます。ですから、なるべく「今、自分がやっていること」に意識を向け直す作業をしてあげることが大切です。
思考のループを断ち切る
「行動と環境の切り替え」
とはいえ、家事などをして一生懸命に気持ちの切り替えを行おうとしても、どうしても意識が失敗に向いてしまうこともあるでしょう。大切なのは、これを「繰り返さない」ことです。もし意識が過去の失敗に向いてしまったら、違う「行動」をとってみてください。別の作業をするなど、他の行動をとって今のことに集中し直すのです。
あるいは、気分転換をして「環境」を変えてみるのも効果的です。そうすることで、意識は一度切り替わります。そして、また過去の失敗に戻ってきてしまったら、再度切り替える。とても面倒に感じるかもしれませんが、その都度、「今のことに集中する」、できなければ「違う行動をとる」、あるいは「環境を変える」。この3本立てをくるくると回していると、ネガティブな思考はだんだんと収まってきます。
ネガティブに考える癖はすぐに良くなるわけではありません。ひたすら反復練習を繰り返していくことで、少しずつ効果が表れてくるのです。



