◆もの忘れが増える人と記憶がクリアな人の決定的な違い
『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した専門医が、科学的根拠に基づいて「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】の習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てるノウハウを紹介する。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。

【脳の専門医が教える】「まさか30代から危ないなんて…」→将来の認知症を防ぐ最強の脳活習慣Photo: Adobe Stock

脳の寿命を左右する「時限爆弾」に気づいていますか?

「最近、人の名前がパッと出てこない」「将来、認知症になったらどうしよう」……そんな不安を抱える中高年の方々へ。そのもの忘れ、もしかすると長年放置してきた「高血圧」が関係しているかもしれません。

高血圧は、血管に絶えず高い圧力をかけ、脳の血管が詰まったり破れたりするリスクを跳ね上げる恐ろしい存在です。まさに、脳の寿命を左右する「時限爆弾」といっても過言ではありません。

日本に、この時限爆弾を抱えている人がどれくらいいるかご存じでしょうか? 答えは推定4300万人。実に、国民の3人に1人が高血圧なのです。

「自分はまだ大丈夫」がサイレントキラーの思うツボ

「高血圧なんて、どうせ高齢者の話だろう」と思ってはいませんか? 確かに年齢とともにリスクは上がりますが、もはや高齢者だけの問題では決してありません。

男性では、働き盛りの30代ですでに5人に1人、40代になれば3人に1人が高血圧という現実があります(出典:日本高血圧学会『高血圧管理・治療ガイドライン2025』)。「まだ若いから大丈夫」という根拠のない自信こそが、自覚症状のないまま静かに進行する「サイレントキラー」の思うツボなのです。

長年のダメージが「もの忘れ」として表れる

若い頃から少しずつ高めの血圧を放置していると、脳の細い血管は長年にわたってダメージを受け続けます。すると脳の血流が悪化し、記憶や思考を司る細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなります。

その結果、中高年になって「もの忘れがひどい」「認知機能が落ちてきた」という形で、脳からのSOSが表れ始めるのです。将来の認知症リスクを高めないためにも、このサインを見逃してはいけません。

時限爆弾のスイッチを切る!
今日からできる脳活習慣

大切な記憶を守り、いつまでもクリアな頭脳を保つためには、今すぐ血圧のコントロールを始めることが最も確実な「脳活」になります。

「自分の数値」を知ることから始める: まずはご自宅に血圧計を用意し、毎朝同じ条件で測る習慣をつけましょう。自覚症状がないからこそ、数値による「見える化」が身を守る第一歩です。

汁物は「具だくさん」にして汁を減らす: 厳しい減塩は長続きしません。お味噌汁やスープは野菜や海藻などの具をたっぷり入れて、その分汁を減らすだけで、無理なく美味しく塩分をカットできます。

1日1回でも「深呼吸タイム」を作る: 日々のストレスは血圧を上げる大きな要因です。寝る前や家事の合間に、1分間だけ目を閉じて深くゆっくり呼吸をし、高ぶった神経を落ち着かせましょう。

今日から血圧に優しい生活を始めることが、あなたの大切な記憶を守る確かな防衛線になります。

※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。