◆「準備が整うまで株式投資はしない」はNG行動…小さく始める勇気と母からの「まさかのひと言」
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!

「SBI証券を開設する!」と意気込む妻に母が放った意外すぎる言葉イラスト 鳩 さんわ

予想外のスタートライン
「投資への目覚め」から学ぶ資産形成の第一歩

投資を始めるきっかけは人それぞれですが、人生の転機がその背中を押すことは少なくありません。

夫の転職による収入減と将来のライフプランを機に、真剣にお金と向き合い始めたママ投資家・ちょる子さんのエピソードから、個人投資家が資産運用をスタートする際に欠かせない「現状把握」「行動力」の重要性について考察します。

「消費・浪費・投資」
の3分類で現在地を知る

適応障害を乗り越えてスタートアップ企業へ再就職を果たした夫ですが、年収は以前よりも大きく下がりました。近い将来に子どもを希望していたちょる子さんは、「いまのままではいけない」と危機感を抱き、真剣にお金と向き合う決意をします。

まずちょる子さんが行ったのは、『ダイヤモンドZAi』や『日経マネー』といったマネー誌での情報収集でした。そこで学んだのは、お金の使い方には「消費」「浪費」「投資」の3種類があるという基本です。彼女はそこでハッと気づかされます。「いまの私は『消費』と『浪費』は抑えられているけれど、『投資』には1円も回せていない……」。

個人投資家にとって、この「支出の色分け」は極めて重要です。どれほど高い収入があっても、浪費と消費の境界線が曖昧なままでは投資資金(種銭)は生まれません。まずは自分のキャッシュフローを客観視し、「投資」に回せる枠がどれだけあるのかを直視することが、すべての第一歩となります。

小さく始める勇気と
母からの「まさかのひと言」

現状を悟ったちょる子さんは、「まずは投資をやってみよう」とマネー誌の勧めに従い、SBI証券の口座開設を申し込みました。当時は「月3000円くらいから積み立て投資を始めようかな」という、ごく一般的な、控えめなスタートを想像していました。

投資未経験者が「まずは少額から小さく始める」というのは、相場から退場しないためのリスク管理の観点から非常に理にかなったアプローチです。ところが、ここで思いがけない展開が待っていました。口座開設の報告をしようと母親に連絡したところ、「あんた、証券口座ならもう持ってるわよ」という、まさかのひと言が返ってきたのです。

行動することで
「見えていなかった資産」に気づく

母の言葉によって彼女の前提はすべてひっくり返ることになりますが、ここで個人投資家が学ぶべき教訓は、「自ら行動を起こしたからこそ、その事実に気づけた」ということです。

投資の世界でも、「とりあえず少額で買ってみる」「証券口座を開いてみる」といった最初の小さなアクションが、思いがけない余剰資金の発見や、自身の本当のリスク許容度に気づくきっかけになります。

完璧な知識や準備が整うのを待つのではなく、まずは小さく動き出すこと。それが、自分の見えていなかった「現在地」を知り、資産形成を加速させるブレイクスルーを生むのです。

※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。