ハイデイ日高創業者の神田正会長 Photo by Teppei Hori
首都圏を中心に約470店舗を展開するハイデイ日高。その創業者である神田正会長は、意外な経歴の持ち主だ。中学卒業後、15以上の職を転々とし、自らを「世の中の落ちこぼれ」だったと著書で振り返っている。さまざまな職場を渡り歩いてきたからこそ、神田会長には「組織」と「人」を見る独自の鋭い視点がある。神田会長が、「どれほど能力が高くても、このタイプだけは絶対に会社に入れてはいけない」と断言する人物像とはどのようなものか。「人材の見極め方」を語る。(取材・構成/小倉健一)
料理の腕はものすごく良かったが…
発言で即バレした「モンスター社員」
外食産業は人がすべてと言っても過言ではありません。ですが、昔は社会保険もなければ、公休日もなく、ボーナスもありませんでした。そのうえ夜中から朝まで働くこともある。人材確保に失敗して、続かなかったラーメン店は数多くあります。
当時は年中無休でもあり、人材確保は本当に大変だった。まだ店舗数が少なかった頃は、仕事が終わると毎日、電信柱に「店員募集」の貼り紙をして回ったものでした。
まだ店が3店舗くらいしかなかった頃にこんなことがありました。私が採用した従業員で、料理の腕がものすごく良い人がいました。作る料理は全部美味しい。
しかし、1カ月ほどたったある日、彼が店で電話しているのが聞こえてきました。どうやら知り合いと話していたようですが、こんなことを言っていたのです。







