ハイデイ日高創業者の神田正会長 Photo by Teppei Hori
部下が自ら積極的に動き出すようになるために、リーダーにはどんな取り組みが必要なのか。ただノルマを課して「働け、働け」と言っても人は簡単には動かない。首都圏を中心に約470店舗を展開するハイデイ日高の創業者である神田正会長に、人の心に火をつける強烈なリーダーシップはどうすれば実現できるのか、話を聞いた。(取材・構成/小倉健一)
「そんな夢があるなら
みんなの前で話してみろ」
私は、夢というのは「寝て見るもの」ではなく、「起きて語るもの」だと思っています。
開業して3年目のとき、銀行にお金を借りに行ったら帳簿を見せろと言われてね。でもどんぶり勘定だから、儲かっているけど帳簿なんかつけていませんでした。それで紹介されたのが税理士の堀義和先生でした。
この先生はコンサルティング能力が高かった。私が将来あと何店舗出したいと夢を語っていたら、そんな夢があるなら、経営計画発表会をしたらどうかと言われたんです。みんなの前で会社が将来どうなるのかを話してみろと言われました。
それで1983年から経営計画発表会を行っています。
はじめのころはパートさんにも全員来てもらって、社員の家族から取引先の八百屋さん、肉屋さん、銀行、生命保険会社に至るまで、関係者にはみんな来てもらって開きました。コロナ禍で3年間できませんでしたが、それ以外は欠かさず毎年行っています。これがうちの成長のエンジンになりました。
50年以上前に、まだ店が3店舗しかないラーメン屋さんで経営計画発表会をしていたところは他になかったと思いますよ。最初は経営計画発表会って何をするものなのか分からなかったから、堀先生が書いてくれたのを棒読みしてね。でも2、3年やっていくうちにわかってきた。







