ハイデイ日高創業者の神田正会長 Photo by Teppei Hori
リーダーシップの形は経営者の数だけ存在する。5坪のラーメン店から始めて、首都圏を中心に470店舗以上を展開するハイデイ日高の創業者である神田正会長は「私は絶対に怒らない」と断言する。学歴もなく、15もの職を転々とした自らの半生を振り返り、「自分自身が立派な人間ではないから、人を怒る資格なんてない」とまで語る。ではどのように強烈なリーダーシップを発揮しているのか。神田会長の「叱り方」の極意とは。そして部下を持たせてもいい人と持たせてはいけない人をどう区別しているのか。(取材・構成/小倉健一)
若いときから決めている
絶対に怒らない理由
厳しく部下を叱責するタイプの経営者もいますが、私は逆のタイプですね。私は、絶対に怒らない。これはもう、若いときから決めているのです。
なぜ、「怒らない」ことにこだわるのか。だって、私自身がそんなに立派な人間じゃありませんから。私は学歴もないし、若い頃は定職にも就かず、世の中の落ちこぼれのようなものでした。そんな自分が、人様を上から目線で「なんだ、お前は!」と怒鳴りつける資格なんて、元から無いと思っているのです。
それに、感情で怒っても、人は本当の意味では動きません。私はそう思います。怒鳴られた部下は、その場では「はい、すみません」と謝ります。しかし、それは心から納得したのではなくて、「怒られるのが怖いから」謝っているだけなのです。
「怖くて働く」というのは、本当の仕事じゃありません。上司の顔色をうかがうようになり、挑戦しなくなる。これでは組織は良くならないでしょう。
それともう一つ、部下を持たせてはいけない「ダメな人」の典型があります。







