生きていると、「え、なんでこんなことが私の身に起きるの?」というような理不尽な目に遭うこともある。「私は悪くないのに……」「あの人のせいで……」そんなことをぐるぐる考えていると、ストレスは増すばかりだ。「自分の大切な時間を、不快なことを考えるのに使うのは嫌だ!」と思う人におすすめなのが、書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)だ。本書は「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、人生を心から満足のいくものにするための1冊。本書の発売を記念して、ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「あいつのせいで!」イライラを引きずる人がハマる危険な思考パターン・ワースト1Photo: Adobe Stock

「理不尽な扱い」に怒りが爆発

ライターになって間もない頃のことだ。

書き上げたインタビュー記事を納品後、先方の担当者から「確認します」というメッセージはあったものの、特に修正の依頼もなかったので、てっきりそのまま進んでいると思っていた。

ところが、1ヵ月近く経った夜遅くに、担当者からメッセージが届いた。

「インタビューのときに、先方から◯◯についての発言はありましたか?」

指摘された発言はなかったように思ったが、もう1ヵ月も前のこと。

自信を持って「なかった」とは即答できない。

仕方なく、インタビューの録音データを最初から最後まで2時間かけて聞き直した。

危険な思考パターン:「あいつのせいで!」とイライラを加速させる

長時間録音を聞き直していると、「この件を放っておいたのはあの人なのに」という怒りの気持ちがじわじわと膨らんでいく。

理不尽さにイライラが爆発して、結局その夜は眠れなかった。

イライラは、「相手の問題」ではなく、「自分のルール」をはみ出している証拠

行動心理学とリーダーシップを研究し、これまで5万人以上と関わってきた池田貴将氏は、著書『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』でこう述べている。

「イライラや怒りは、必ず「自分のルールから何かがはみ出したサイン」です。
自分のルールに触れる出来事が起きたとき、無意識にイライラしてしまうのです。」
――『人生アップデート大全』より

本書によると、イライラが収まらないときは、「自分はどんな場面で、どんな思い込みがあって、その感情が生まれているのか」を知ることが重要だという。

今思えば、あのとき私の中にあったのは、「私はきちんと対応しているので、私と同じように誠実に対応してほしい」というルールだった。

礼を尽くしている相手にぞんざいに扱われると、どうしても感情が跳ね上がってしまう。あの夜のイライラは、まさにそこだった。

イライラを引きずるのは、相手側ではなく、「自分側」の問題

本書を読むまで、なぜ理不尽な対応にあれほど感情的になってしまうのかを考えたことがなかった。

いやむしろ、理不尽な対応、失礼な対応をする人が悪く、相手が行動を変えるべきだと考えていた。

でも実際は、「理不尽だ!」と怒りに震えているとき、相手側の問題というより、自分側の問題で、自分の中にあるルール」から何かがはみ出しているから、感情が動いているというわけだ。

「変えられること」にエネルギーを注ごう

イライラしたとき、その原因を相手や状況に求めてしまう。

だが、相手の言動は自分では変えられない。

変えられないものに怒り続けるのは、エネルギーを無駄に使うだけだ。

「自分のルール」をはみ出したから、こんなにイライラするんだな」

そう思えれば、怒りをゼロにすることはできないが、引きずる時間は短くすることができる。

本書にも「思い込みに気づけば、心を切り替えるのはけっこう簡単だ」と述べられている。

『人生アップデート大全』には、感情との向き合い方から、思い込みの外し方、日常で試せる具体的な行動まで、66の習慣が収められている。

感情も行動も仕組みがわかれば対処できる。

そんな感情と行動を変えるヒントが詰まった一冊だ。

(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)