自分のやりたいことや好きなことがわからない。「私の人生、このままでいいのか?」――そんなふうに人生を立ち止まりたくなった人におすすめなのが、書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)だ。本書は「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、人生を心から満足のいくものにするための1冊。本書の発売を記念して、ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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親の言うことさえ聞いていれば安心だった
子どものころから勉強はできるほうだった。
親が望むまま、いい大学に入り、公務員になった。
親が敷いたレールの上を歩いてさえいれば、何も問題はない。
それ以外の生き方を考えたこともなかったし、そのことに疑問を持つという発想自体が、当時の自分にはなかった。
でも30歳で公務員をやめることになったとき、気づいてしまった。
社会的な後ろ盾がなくなると、自分には何もない。
30年間、張りぼての中で生きてきたのだと、そこで初めて思い知った。
そして残ったのは、軸のない自分だけだった。
「他人の価値観」で生きてきた代償
行動心理学とリーダーシップを研究し、著作が累計110万部を超えるベストセラー作家の池田貴将氏は、著書『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』でこう述べている。
本書によると、「自分の本来の価値観」とかけ離れた行動をしていることが、停滞の大きな原因の一つだという。厄介なのは、そのことに本人がなかなか気づけないという点だ。
「いい子でいなければ」という思いは、無意識のうちに私の中に染みついていた。
親が喜ぶ選択をしなければ。期待に応えなければ。
そうした思いを抱えて生きていたこと自体が、じわじわと自分を削っていたのだと思う。
誰かの期待ではなく、「自分の感覚」を信じる
その後、まず親元から離れようと海外に出た。
現地は物価が安く、ネイルサロンも安かったので、ネイルの施術を受けてみた。
日本にいた頃はネイルに行こうという発想すらなかったが、いざやってみると、自分でも意外なくらいしっくりきた。
たかがネイルかもしれない。
それでも、自分が何を好きかを、それまでまともに考えてこなかったことに気づいた。
「自分が何を大切にしたいか」は、行動することによってはじめて見つかる
もちろん海外でうまくいかないこともあった。
でも不思議と、誰かのせいにする気にはならなかった。
自分で決めて来た場所だったから、結果がどうであれ納得できた。
そうやって少しずつ、自分の価値観というものが育っていった気がする。
自分が何を大切にしたいかは、立ち止まって考えるだけではわからない。
いい子で過ごしてきた時間が長いほど、なおさらかもしれない。
小さなことでも、まず行動してみることが大切なのだ。
『人生アップデート大全』には、価値観の見直しから日常で試せる具体的な習慣まで、66のアプローチが収められている。
停滞の原因は「自分の外」ではなく「内側」にあると気づいたとき、きっと人生が動き始めるはずだ。
(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)










