株価の乱高下に翻弄され、心が休まらない――。
そんなあなたに、とっておきの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』と『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。いずれも全米屈指のデータサイエンティストが、日本人向けに投資の原理原則を書いた本だ。今回は、令和のモンスター的ベストセラー『お金の大学』の両@リベ大学長に大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について「今後一切のお金に関する悩みが消えた」と言うライターの小川晶子氏が緊急寄稿した。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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ある投資講座案内への書き込み
「いまは生活ギリギリで、貯金もゼロです。
もっとお金に余裕のある暮らしをしたいので、借金してでも講座の申し込みをしようか迷っています……」
とある投資系の講座の案内ページに、そんな書き込みがあった。
初心者でも、講座で効率よく学べば資産形成ができると謳っている。
申し込むにはそれなりの金額を支払う必要があるが、手元にまとまった金額がない人はクレジットカードの分割払い等の手がある。
……こう見ていくと、「いまは生活ギリギリ」の人も、ちょっと無理してでも申し込んだらいいのではないかと思ってしまいそうだ。
だが、ベストセラー『THE WEALTH LADDER(ウェルス・ラダー)』によればこれは悪手である。
ここで問題にしたいのは講座の内容うんぬんではない。
生活ギリギリ、貯金ゼロの人が、その状態を抜け出すために最初にやるべきことは「教育を受ける」ことではないということだ。
「貯金ゼロ」から抜け出す戦略
『THE WEALTH LADDER』は、資産レベルを6つに分け、それぞれの資産レベルに応じたお金の考え方と戦略を示している。
・レベル1――低所得者階級(資産1万ドル未満)
・レベル2――労働者階級(資産1万ドル以上~10万ドル未満)
・レベル3――中流階級(資産10万ドル以上~100万ドル未満)
・レベル4――上流中流階級(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)
・レベル5――上流階級(資産1000万ドル以上~1億ドル未満)
・レベル6――超富裕層(資産1億ドル以上)
(――『THE WEALTH LADDER』p.31)
「生活ギリギリ、貯金ゼロの人」は、レベル1に該当する。
レベル2、レベル3……と階段を登っていくには、まず、レベル1の戦略が重要だ。
レベル1を抜け出すために大事なのは、まず「借金のレベルをコントロールすること」。クレジットカードであれ、学資ローンであれ、負債は多すぎると前に進みにくくなる。
時間とお金の使い方を見直し、借金額を減らしていくことが重要になる。
「学ぶための借金」はするな!
本書の著者、ニック・マジューリ氏はこう言っている。
レベル1の人が絶対にしてはいけないのは、
自分にとって価値のない卒業証書を得るために多額の借金をすることだ。
もちろん、私は教育には大きな価値があると考えている。
しかし、どんな教育にも等しく価値があるわけではない。
(中略)
レベル1で教育を受けたいなら、
経済的な負担がかかりすぎないよう
注意すべきということだけ覚えておいてほしい。
(――『THE WEALTH LADDER』p.139-140)
教育にお金をかけることは、レベル2の戦略となる。
さらに言うと「投資」はレベル3の戦略だ。
レベル1の段階で、「投資を学ぶのにお金をかける」のは、まったく合っていないことになる。
スキルを学んで収入を増やす
レベル1の段階にいるときは、市場価値のあるスキルを身につけて収入を増やすことが大切だが、それには「多額の借金をする必要はない」という。
まずは今の職場でスキルアップの努力をしてみる。
スキルを高めれば収入アップにつながるはずだが、もし、努力をしても報われないなら、環境を変える。
やりたい仕事があるなら、短期間、無報酬でその仕事を経験させてもらうのもいい。お金を払って訓練する代わりに、時間を使ってスキルを身につけるわけだ。
ほかにも、動画や本など安価に学ぶ方法はあるだろう。
このように、本書は資産レベルに応じて、さらに上の資産レベルに行くための戦略が解説されている。
データサイエンティストである著者が、データに基づき導き出しているので納得感も高い。
あなたは今、自分の資産レベルに合った戦略をとれているだろうか。
本書はその答えを見つける手助けをしてくれるはずだ。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する完全書き下ろし特別投稿です。)











