
直美、捨松に出会う
主題歌明けは、直美(上坂樹里)パート。労働に勤しんでいる直美。この日は教会の炊き出しのお手伝いで、吉江(原田泰造)とメアリー(アニャ・フロリス)と行動を共にしている。直美は双六でいったらいま、何に当たるのだろう。みなしご→教会に拾われる→重労働→クビ→重労働 って感じであろうか。
と、そこへ捨松を乗せた馬車が来て、馬具の不調で止まる。
憧れのまなざしで見つめる吉江。メアリーは捨松夫妻を「毎晩着飾ってどんちゃん騒ぎをしている」と思っている。「いいご身分で」と直美も好意は持っていない感じ。
すると、通りすがりの人力車が直美のすぐそばを全速で走りすぎ、その拍子にもっていたじゃがいもの籠から、じゃがいもが道に散らばってしまった。それは捨松の馬車の近くまで転がって、直美は拾う際に捨松の英語のつぶやきを聞いてしまう。
捨松は英語で、
「ああ疲れた。私は本当にこの国のためになっているのか?何のために結婚したのか?」
直美に聞かれているとは思いもせず、捨松は躊躇(ちゅうちょ)なく馬車から下りて、落ちたじゃがいもを拾い直美に手渡す。
じゃがいもについた土を払い手渡すちゃんとした捨松。
「さあ戦いましょう。これが私の人生」と英語で言いながら。
「私の人生」という言葉が心にひっかかる直美。
さあこれで、捨松はりんと直美にかすかな影響を与えたことになる。
捨松は「さあ戦いましょう。これが私の人生」と独り言として言ったのだろうけれど、英語がわかる直美には語りかけられたように聞こえただろう。
りんと直美はなかなか出会わないが、間接的に会っている(美津と安、そして捨松)ところがドラマティックである。昭和の少女漫画ふうだ。こういう王道は悪くない。
ただ、捨松が手渡すものが、りんには白いハンカチで、直美にはじゃがいもとは落差が激しい。







