朝ドラ「いい父親ほど早死に」の法則?北村一輝がまさかの放送4回で“退場”〈風、薫る第4回〉『風、薫る』第4回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第4回(2026年4月2日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)

りんの父・信右衛門もコロリに

 新しいドラマがはじまった早々、村で感染症が発生。

 りん(見上愛)の住む村からコロリ患者が出た。りんがひそかに思いを寄せている虎太郎(小林虎之介)の母もコロリに罹(かか)って避病院に運ばれた。

 コロリ患者の出た家は忌み嫌われる。

 りんの父・信右衛門(北村一輝)もコロリに罹ってしまった。

 信右衛門はひとり納屋に入って自主隔離する。誰も入ってこられないように戸につっかえ棒する役目を果たしたのは、こっそりとってあった刀であった。

 母・美津(水野美紀)も安(早坂美海)も東京にいったまま帰ってこない。りんはさぞ心細いことであろう。

 何も知らない美津たちが東京から帰ってきたが、途中、道が閉鎖されていた。村の住人だと言っても自警団は取り合ってくれない。そこへ中村(小林隆)が来て、美津を少し離れたところへ呼んで、コロリが発生し信右衛門が罹ったとそっと伝える。ちょっと脇に避けて内緒話をするのはリアリティがある。こういう丁寧な描写がこのまま続きますように。

 最初のうちは朝ドラも大河もとても丁寧なのだ。『風、薫る』は第1回からずっと、風が吹く描写もたびたびあって、青々とした緑が美しい田園風景でロケしていて、清々(すがすが)しい。でも朝ドラは徐々にスタジオ撮影が多くなって抜けのない画が増えていくのだ。

 制作統括の松園武大チーフプロデューサーも会見で「ロケはだんだん減っていきます」と宣言していた。「スタジオに作られたセットという限られた空間で、りんのパートと直美のパートを撮るために、どんなふうにセットを組んでいくか、美術のスタッフを含め、演出スタッフを含め、知恵を振り絞っています」