50%の力でやると
むしろクオリティが上がる

 今までの僕はなんだったんだ?

 というか、世の中どうなっているんだ?

 今だったら「100%の力」なんていうのは、仕事のクオリティとはなんら関係のない、自己満足のためだけに注ぐものだとわかる。50%の力でも、仕事のクオリティが50%になっているわけではない。驚くべきことに、クオリティが上がっていることさえあった。

 50%の力だと、クライアントとのやりとりはスムーズになるし、納品も早くできる。さらに稼働が安定する。

 これは自分にとってだけでなく、クライアントからしても非常に大きなメリットだろう。

 クライアントの要件や要望をきちんと満たしたうえで、やっぱり力は抜けるだけ抜いたほうがいいのだ。

 僕は「仕事は50%くらいの力でやっている」と、まわりにも堂々と言うようになってきた。けっこう賛同してくれる人は多い。

「フリーランスが100%の力を出して倒れても、誰も助けてくれないですもんね」

「仕事に100%の力を出せる環境なんてないですよね。全力を出さなくても仕事がまわる工夫が必要なんだと思います」

 みんな50%くらいの力で仕事をしているものなのかもしれない。それが世の中における普通。あのとき別に、悪人の顔になる必要もなかったのだろう。

とはいえ100%以上の力で
がんばるときもある

 ここまで「50%の力でやる」とか「がんばらないようにする」とか、そんなことばかりを書いてきたので「本当にそれだけで大丈夫なのか」と思われるかもしれない。

 ぜんぜん大丈夫ではない。

 人生はそんなに甘くない。

「50%の力でやる」とか「がんばらないようにする」のは原則的な方針としてはとても役に立つのだが、局所的には100%以上の力でがんばる必要が出てくる。ちょうど先日もスケジュール調整に失敗して、僕はかなりの無理をしなくてはいけなくなってしまった。

 そのときの対処法を振り返ってみるので、参考にしてほしい。