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対中タカ派になるのは簡単だ。放っておいても台本は書かれていく。対中ハト派になるのはさらに簡単で、もはや存在しないグローバリゼーションの亡霊にしがみつくだけだ。しかし、現実主義者になるのははるかに難しい。米国にとって最大の戦略的競争相手を見つめ、安定した中庸の道を探すことだ。
その道筋を見つけるため、私は最近ティモシー・ストラットフォード氏と対談した。同氏のキャリアには、これまでの米中関係そのものが凝縮されている。同氏は北京語と広東語に堪能で、数十年にわたり、ほぼあらゆる角度からこの関係を渡り歩いてきた。外交官および米通商代表補、ゼネラル・モーターズ(GM)の中国事業の法務担当責任者、そして現在はコビントン・バーリング法律事務所のシニアカウンセルとしてだ。
ストラットフォード氏の物事への接し方にはある種の謙虚さがあり、それはおそらく香港と台湾での宣教師としての経験に由来する。そうした経験から、深く根付いた信念は、それが神学的であれイデオロギー的であれ、単純な論理や西洋的世界観には容易に屈しないことを同氏は早い段階で学んだ。
この地に足の着いた姿勢こそが、同氏が2000年代初めを特徴づけた共生的な「チャイメリカ」時代に惑わされず、その先を見ることを可能にした。同氏は、米中間の現在の摩擦が単なる政策上の意見の相違ではなく、根本的に異なる二つのシステムの衝突であることを分かっている。そして、この大国間の管理された共存を描き出そうとしている。
米中関係の現状についてのストラットフォード氏の評価は冷静だ。昨年後半に韓国でドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席の 首脳会談 が行われた後、関係は「戦略的膠着(こうちゃく)状態」に入った。脆弱(ぜいじゃく)な1年間の休戦により特定の関税を引き下げることができたが、根本的な摩擦は依然として残っている。同氏はこの状態を「長く暗いトンネルを一緒に進んでいる」という不気味な比喩を使って例えている。
同氏は私に、双方は相互に依存しているため必然的に一緒に前進しているが、相手側の長期的な意図に不信感を抱いていると語った。真の問題は、一方または他方が相手側の影響力を減らすことに成功し、トンネルを出て独自の道を進むことができるようになった後、どのような行動を取るかだという。







