世界のトップリーダーが「習近平」になる日

 こうした中、アメリカの政治メディア「POLITICO(ポリティコ)」が、3月15日、興味深い調査結果を記事の中で公表した。

 それは、「Top US allies are turning toward China instead. Blame Trump」(アメリカの主な同盟国は、トランプのせいで中国に傾斜しつつある)という記事だ。

 調査では、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ市民を対象に、「トランプ氏のアメリカと習近平氏の中国、どちらを頼りにするのが良いか?」といった質問を投げかけている。

 その結果は、見事に4カ国とも「習近平氏の中国」が「トランプ氏のアメリカ」を上回った。

図表:調査結果出典:https://www.politico.com/news/2026/03/15/trump-china-europe-closer-ties-00823457 拡大画像表示

 とりわけ、トランプ政権になって高関税を課せられたカナダでは、「習近平氏の中国」57%、「トランプ氏のアメリカ」23%と大差がついている。

 また、「アメリカと中国、10年後に覇権国になるのはどちら?」という質問でも、上記の4カ国とも、中国と答えた人の割合がアメリカと回答した人の割合を上回った。

 つまり、これまでアメリカと良好な関係を築いてきた国々の市民が、「トランプ氏より習近平氏が頼りになる」と感じ、ゆくゆくはアメリカにとって代わり、中国が世界の覇権を握ると予想しているのである。

 事実、上記4カ国の首脳は、2025年12月のマクロン氏を皮切りに、全員が3~4カ月の間に北京を訪れ習近平氏と会談している。しかも全員が、台湾問題では、「1つの中国」を遵守する考えを示している。

 前述した「米中覇権に依存しない」はずのマクロン氏ですら、北京詣でを済ませ、四川省成都での視察には、めったに北京を出ない習近平氏も同行している。