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「入社してまだ数日なのに、新入社員が突然辞めると言いだした」――春の入社シーズンになると、毎年必ずと言っていいほど話題に上る「超早期退職(スピード退職)」。そのたびに「いまの若者は打たれ弱い」という声と「企業側に問題があるんじゃないか」という声が交錯します。どちらが悪いのか。長年両側の現場を見てきた人事・採用コンサルタントがこの問題の構造を整理します。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
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新入社員の約8割が
「ショック」を経験する
まず問題の背景にある事実を押さえておきましょう。調査によると、新入社員の約8割が「リアリティーショック」を経験していることが明らかになっています(パーソル総合研究所×CAMP共同調査「就職活動と入社後の実態に関する定量調査 結果報告書」)。
「リアリティーショック」とは、入社前に抱いていた期待と入社後の現実とのギャップに衝撃を受ける状態です。
上司・同僚との人間関係、仕事の内容、求められるレベルの高さ、あるいは逆に「こんなに緩いのか」という「肩透かし」など、さまざまなギャップがあります。配属先によって仕事環境が大きく変わる「配属ガチャ」もこれに含まれます。
この数字が示すのは、リアリティーショックはほぼすべての新入社員に起こりうる、いわば通過儀礼だということです。
企業と新入社員がどれだけ事前にコミュニケーションを取っても、入ってみないとわからないことは必ず存在します。
しかし、だからといって諦めていいわけではありません。リアリティーショックの程度を下げる努力は可能であり、それが早期離職率の低減に直結します。







