呼吸の通り道(気道)、血液が流れる道(血管)、神経の信号を送る道(神経)、そして老廃物などが流れるリンパの道(リンパ管)がまっすぐになると、滞りが起きにくくなります。

 まるで建物のなかを上下に移動するエレベーターのように、血液やリンパが体内をスルスルと循環するので、健康的な発育につながります。

図・発達障害の症状改善につながる「良い姿勢」同書より転載 拡大画像表示

調子を整え健康を支える
良い姿勢がもたらす6つの変化

 良い姿勢によって得られる身体のシステムの変化は、主に次の6つです。

1.呼吸が深くなる

 胸が自然に開き、気道が確保されることで、深い呼吸がしやすくなります。

 深い呼吸は酸素を効率よく全身に循環させる役割を担います。身体や脳のエネルギー源となる「酸素」を無理なく届け、身体にとって余分な「二酸化炭素」をうまく吐き出すことができ、心身の健康を支えてくれます。

2.血流やリンパの流れが良くなる

 良い姿勢を保てると、血管やリンパ管への圧迫が減り、血液とともに酸素や栄養素が全身にスムーズに運ばれます。リンパの流れが促されることで体内の不要なもの(老廃物)が排出されやすくなるのです。

 血流とリンパの流れの両方が整うことで、免疫力や代謝も高まり、体調を崩しにくくなります。

3.神経の伝達がスムーズになる

 身体全体がまっすぐになることで、神経からの信号が正確に速く伝わりやすくなります。身体の動きがスムーズになり、過剰な感覚反応も落ち着いてくるでしょう。

 また、身体の調子を整えてくれる自律神経も正しく働きやすくなります。

4.脳の発達・働きが高まりやすくなる

 呼吸・血流・神経伝達の安定により、脳の発達や働きが促進されます。身体の動きや状態を伝える神経からの情報や、免疫細胞、ホルモンなども必要なタイミングで全身に届きやすくなるでしょう。

 集中力や記憶力などの認知面や、感情のコントロールなど感情面の発達にも好影響をもたらします