高齢になると減らすよりも
増やしたほうがいいものが多くなる
免疫機能はコレステロールが多い人のほうが高く、インフルエンザなどが流行したときも、コレステロールが多めの人ほど軽症で済みます。塩分も脂肪も不足してはいけません。
ところが現実には、「免疫力を高めて元気でいるために、なにを食べるといいか」と医者に聞いても、答えられないことがほとんどです。医学部の6年間の教育では栄養学についてはほとんど教わらないので、わからないのです。
管理栄養士もいますが、あくまでも管理する係。糖尿病予防のためにカロリー摂取を控える、コレステロール摂取を控える、塩分を何グラムに抑える、といったことが仕事で、どんなものを食べると元気になれるか教えてくれるわけではありません。
もっとも、欧米でもだれかが教えてくれるわけではありません。ただ、日本と違って医者にかかるのが簡単ではないため、セルフヘルプという発想が浸透しています。サプリを摂取したり健康のための本を読んだりして、自分でケアするのです。
『死ぬまで元気 88の読むサプリ』(新潮社、和田秀樹)
一方、日本人は病気になるとすぐに病院に行きますが、医者は出っ張っているものを叩くだけで、「この栄養が足りないからもっと摂るように」という指導はしてくれません。
だから日本人もセルフヘルプが必要です。とくに高齢になるほど、それまでの医学の常識が通じません。コレステロールであれ、血圧であれ、正常値に戻せば健康になるというものではなくなります。
高齢になるとは、若いころより体が弱るということです。だから、減らすよりも増やしたほうがいいものが多くなります。つまり、若い人向けのものとは違う健康常識と医学常識が必要なのに、日本の医者はそのことにまじめに取り組みません。
だから、統計データに敏感になり、私のように大勢の高齢者を診ている医者の話にも耳を傾け、「元気でいる」人の真似をすることが必要です。それがあなたの「元気」につながります。そして元気の源は、医者が教えてくれない栄養学なのです。







