『風、薫る』第11回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて12年目の著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第11回(2026年4月13日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
松本仁志? 演出家の名前が気になる
第3週「春の兆し」(演出:松本仁志)のはじまり。サブタイトルの「春」は何を示しているのか。第11回の終わりには、「Aぇ! group」の佐野晶哉が島田健次郎役で登場する。「春」とはこの人のことであろうか。金田一耕助みたいな髪ボサボサのキャラであった。
やっぱり、朝ドラには素敵な男子が必要不可欠。虎太郎(小林虎之介)があまりに早く退場してしまってちょっと残念である。
佐野晶哉登場に至るまでの道筋を追っていく前に、もうひとつ今週の注目ポイント。ここまでの文章のなかに気になるワードがないだろうか。そう、松本仁志である。松本人志が演出?と思った視聴者もいるのではないだろうか。残念。人志ではなく仁志なのだ。
この人、NHKのディレクターで、でもまだチーフやセカンドなどではない。大河ドラマ『光る君へ』(24年)でも演出を数話担当し、ドキュメンタリー番組『100カメ』で『光る君へ』が特集されたとき、若手のディレクターとしてフィーチャーされていた。
筆者は「光る君へ」第38回のとき、Xでこのように書いている。
「今日の演出は松本仁志さん。人志さんではない。『鎌倉殿の13人』の後半、第43回、吉田照幸さんと共同演出で参加しているので若手だと思われる。小池栄子が『従三位』とポーズをとるのが面白かった回。今日の『光る君へ』もどこか軽やか。火事になった斉信の顔がよかった #光る君へ」(24年9月8日の投稿)
『光る君へ』には見上愛さんが彰子役で出ていたので、今回、松本さんの参加はそのつながりもあるのではないだろうか。ちなみに『風、薫る』のチーフディレクター佐々木善春さんも『光る君へ』繋がりである。
偶然、知り合った清水卯三郎(坂東彌十郎)の商店を訪ねたりん(見上愛)。そこは不思議なものがたくさん並んでいる。前作の朝ドラ『ばけばけ』の山橋薬舗のような雰囲気である。







