Photo:PIXTA
国や伝統を重視する右派市民に対して「強い主張を持ち、積極的に政治に参加している」というイメージを抱く人は少なくないだろう。しかし実際のデータを見ると、必ずしも活発とはいえない側面も浮かび上がる。右派市民の行動特性を分析する。※本稿は、中京大学現代社会学部教授の松谷 満『「右派市民」と日本政治 愛国・排外・反リベラルの論理』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
右派市民たちは政治に対して
どうアクションをとるのか?
本稿では、右派市民の実際の「アクション」に注目します。右派市民は、ある部分では極端な考えや感情を持った人たちです。それでも、1人で思い込んでいるだけで何もしなければ、社会的な影響力はありません。思いに従って行動を起こすことで、初めて具体的な力を持つことになります。
したがって、右派市民がどの程度、政治的な行動を取っているのかを確認することには意味があるでしょう。おそらく政治に無関心な人々よりも積極的に動いているだろうと思いますが、どのタイプがより積極的なのか、どんな行動として表れやすいのか、はっきりしたことは何もわかっていません。
はじめに投票率を確認しましょう。この調査は2017年の衆院選直後に行われているため、その選挙で投票したかどうかをタイプ別に示しました[表8]。
同書より転載 拡大画像表示







