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日本経済新聞社は2月10日、長谷部剛社長の後任にアジア編集総局長などを歴任した飯田展久専務を充てると発表した。実は、下馬評では、社長候補の本命は別の人物。グループ関係者の間では飯田氏の起用に驚きが広がった。連載『メディア興亡』の本稿では、飯田新社長の誕生の背景にあるとみられる日経の狙いを分析するほか、急浮上した「次の次」の社長候補についても明らかにする。(ダイヤモンド編集部 猪股修平)
日経新聞の新社長に飯田氏
なぜサプライズ人事なのか
日本経済新聞社は2月10日、長谷部剛社長の後任にアジア編集総局長などを歴任した飯田展久専務を充てると発表した。長谷部氏は代表権のある会長に就く。3月下旬に開く株主総会後の取締役会で正式に決定する。
日本経済新聞社のトップ人事は、従来サプライズはほとんどなかった。それは歴代の社長の経歴からもうかがえる。多くが東京本社の編集局長を務めるなど役員としても編集を管掌してきた。この傾向は他の新聞社においても同様である。
「編集局長が社長に就くというのは、どんな新聞社においてもありふれた光景。日経新聞は経済紙だが、トップ人事の傾向も一般紙とほとんど変わらない」(他の全国紙社員)
つまり、新聞社のトップ人事はある程度予想しやすいといえる。ところが、今回の飯田氏の起用は、グループ関係者の間でサプライズ人事のように捉える声が多い。飯田氏は東京本社の編集局長を経ておらず、役員就任後は編集を管掌していなかったためだ。
編集局長上がりの社長就任という慣例に終止符を打った背景とは。次ページでは、トップ人事発表前の下馬評に加え、サプライズ人事の背景にあるとみられる日経の狙いなどを明かす。また、今回の人事による出世コースの変化で、次の次の社長候補に急浮上した人物の名前も明らかにする。







