みんな部屋に入ってくるなり、あいさつとともに、何かひと言加えます。あいさつだけして席に着くのではなくて、あいさつとともに、何かコミュニケーションが始まっている。

 これをほめ達(ほめる達人)では、「ふた言あいさつ」と呼んでいますが、あいさつにひと言足すだけで、びっくりするほどにその日のコミュニケーションが変わり、いい関係ができたりします。これってとても効果的なのです。

 かく言う私も、部門の事務を支えてくれている派遣社員の方に、こんなことを言われたことがありました。

「松本さんは、朝、自分がおはようございますと言って入って来るときに、必ず目を見ておはようと言ってくれるので、朝からちょっと元気になれます」

「ふた言あいさつ」はひと言プラスだけではなくて、ワンアクションをプラスしても相手に伝わるようですね。「ひと言」「ワンアクション」、たったそれだけです。

「人にほめられている自分」にかけられる言葉を想像してください

 第一印象の善し悪しで、話を聞いてもらえる確率が変わるというのは、どんな仕事をする人にとっても共通です。

 そして、新規営業でもっとも優先すべきことで、もっとも簡単にアップグレードでき、もっとも効果が大きいことも第一印象なのです。

 私が駆け出しの営業として、ひたすら歩きまわっていたころは、靴は見るも無残なほどボロボロでした。ふと近くにいた人の靴を見るとピカピカ。自分の靴をもう一度見て、「これじゃ、お客様の印象が悪いよね」と理解しました。自分の靴を初めて客観的に見ることができ、そこで悟ったのです。

 自分の基準で見るのではなく、他人の目で自分の靴や身なりを見たところを想像して、それで判断すればいいのではないか。つまり、ゴールから考えたのです。

 ですから、初対面の人に会う前には、相手から第一印象を「ほめられている」ゴールをイメージして、自分自身に声をかけるのです。

 たとえば、「松本さん、靴がピカピカですね」と言われるような靴の磨き方にすればいいのです。人と会う前の指さし確認です。

「○○さん、ネクタイの結び方がいいですね!」
「○○さん、姿勢がいいですね!」
「○○さん、きれいな手をされてますね!」
「○○さん、シャキッとしたスーツですね!」

 もちろん、初対面の相手に限りません。