いったい何が起きているのか

「おととい」は5歳だったのに、「来年」は8歳。

 本問における唯一の手がかりであり、最大の謎でもあるこの事実。

 ここをヒントにして、考えていきましょう。

 まず、「おととい」から「来年の誕生日」までの間に、3歳増えている。

 つまり、その間に誕生日を3回迎えるということです。

「誕生日」はいつ?

 さて、「来年の誕生日」はいつでしょう?

 現時点ではわからないので、とりあえず仮の日付で考えますか。

 年齢が1歳増えるには、1年間が必要です。

 そんなにポンポン歳をとれるはずがないので、いったん「来年の誕生日」をできる限り遠い日付に置いてみましょう。

 ひとまず「来年の誕生日」を、「来年の12月31日」と考えます。

 この場合、「今日」と「来年の12月31日」の間は、どれだけ長くとっても2年よりは短くなります。

 2年以上開くと「来年」ではなく「再来年」になってしまうからです。

 つまり「今日」と「来年の12月31日」の間には、どれだけ多くても誕生日は「2回」しか訪れません。

 ですがこれだけでは、「3歳分」の歳をとれませんね。

 ということは、

おととい」から「今日」の間に、誕生日が「1回」来ている必要があります。

 つまり、「昨日」が誕生日だったということです。

誕生日は何月何日?

・「今日」から「来年の12月31日」までの間に誕生日が2回訪れる
・「昨日」、誕生日を迎えている

 この条件を満たす日付が、誕生日となります。

「昨日」誕生日を迎えているのなら、今年の誕生日はすでに終わっていそうな気もします。

 ですがそれだと、「今日」から「来年の12月31日」までの間にあと2つ歳をとるのは不可能……。

 条件を成立させるためには、「昨日」誕生日を迎えたのに、「今年」はまだ誕生日が来ていない、という状態にする必要があります。

 ということは、

昨日」が「去年」でないといけません。

 それが可能な日付は、たった1つ。

昨日」が「去年の12月31日」で、「今日」が「今年の1月1日」である場合です。

 つまり、男の子は昨日の12月31日に6歳の誕生日を迎え、問題文が語られているのは1月1日という状況のみです。

 これなら、「今日(1月1日)」は6歳であり、「今年の12月31日」と「来年の12月31日」で2回誕生日を迎えて、「来年(12月31日)」に8歳になります。

<正解>

男の子の誕生日は12月31日

この問題から学べること

「おととい」「来年」という単語を挟んで一気に3歳も年齢を重ねているところから、勘のいい人は、なんとなく問題のポイントが「年末年始」あたりにありそうだと推測できたかもしれませんね。

「おととい」「来年」と言われると、つい「その間の期間は2年以内」と思い込んでしまいますが、ちゃんと考えてみると、そうとは限らないと気づけます。

「おととい」「今日」という日付を基準にした表現と、「来年」という年を基準にした表現が交ざっていることに気づければ、見破るのは簡単なトリックでした。

問題文から得られる情報を整理して、少しずつ範囲を絞っていく」

 これは、論理的思考におけるオーソドックスな考え方でしたね。

(本稿の問題は、シリーズ最新作『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋しています。本シリーズでは同様の「読むほどに賢くなる問題」を多数紹介しています)